Psykelopedia

サイケデリックトランスやゴアトランスの曲やアーティストをおすすめします。

オススメのサイケデリックトランス20選!2018年版

どうも、Psykeです。

いよいよ2018年も終わりますね!年賀状書いたり餅を作ったりと忙しいですが、その合間に、2018年の生み出した優れた作品たちを聞き直してみるのも一興かと思います。

それでは、2018年リリースの作品から、個人的ベスト20作品を厳選して発表します!

 

20. Jerome Isma-Ae & Alastor - Timelapse

エジプトのトランスレーベルFSOEに頻繁に登場するバリバリのトランス勢2人による一曲。前面に押し出された重低音の中から緊張感のあるイントロからメロディーが湧き上がり、ゆったりとしたテンポで粛々と曲が展開されていきます。ダウンテンポ的でありながら確実な進行力がある非常に面白い作品。神妙です。

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19. Dopamine Machine - Decisions

転調をあまり気にしたことがなかったのですが、この曲の5:00頃から登場する転調が表現としてかなり効いています。強力なキックと独特のベースラインも曲を通して存分に活用されています。曲の進行に合わせて自由度高くベースラインを変更していくスタイルも魅力的ですね。

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18. Kalki - Whales

浮遊感のあるクジラの鳴き声、マッコウクジラが獲物を感知するときに使うカチカチというエコロケーション。これらの効果音が強力なベースラインの上に載せられ、大海原に浸透していくような表現が特徴的です。メロディーに頼りすぎず、でも適度にメロディーを入れて、飽きない豊かな空間を作ってくれました。Kalkiは速度と進行力もよく、安定感のあるアーティストです。

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17. Merlyn Silva - Playce

弦楽器の豊かな和音が生み出す空間性にうっとりとさせられるチルアウト。PlaceとPlayを掛け合わせた遊び心のあるタイトル。陰鬱なオーラをまとうことの多いサイケデリックアンビエントではなく、まさに子供の頃の遊び場を思い出させるような優しいノスタルジーに浸らせてくれます。多彩な変化を導入しながらも曲としての一貫した雰囲気を維持する技術力の高さを魅せてくれました。

 

16. Originals - Clean & Dirty

名前だけあって良い意味で「変なアーティスト」として私の中で地位を獲得しつつあるOriginalsの作品。型にハマることを拒む独特の立体感のあるベースラインを用い、パンやピッチシフトは鋭く、そして容赦なく挿入していくスタイル。カウベル的な濁りのある音も彼らのトレードマークです。まだまだ駆け出しのアーティストなので、ここから先彼らの作風がどう転んでいくのか、非常に楽しみです。

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15. Phaxe & Querox  - Paraphonic

Phaxe(フェイズ)によるシンプルでありながらどこか物語性のあるメロディーを、ソフトなオフビートサイトランスを得意とするQueroxの揺れ動くベースに乗せて運ぶ一曲。かなり厚みのある強い低音を用いていますが、上層のメロディーと干渉せずにそれを曲の中に位置付けることに成功しており、非常に滑らかに仕上げています。

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14. Ektoside - Dream Engineer(Hasche Remix)

Hascheは柔らかいメロディーを重視したプログレッシブサイケを作る、駆け出しのアーティストです。Ektosideによる原曲を尊重し、夢世界というテーマに合わせて一歩下がったところからメロディーを鳴らしています。赤ちゃんは重低音のある環境でも睡眠を取れることが知られています。夢という概念と重低音には、何か普遍的な関係があるのかもしれませんね。

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13. Digicult - Every Single Second (Memacid Remix)

フルオンサイケでありながら滑らかで清楚な展開を見せる、良い意味で異質な作品。この曲の立ち上がりに関しては文句のつけようがありません。密に配置されたベースラインがほぼ低音の層となって機能するため、序盤に挿入される非常に柔らかいメロディーを殺さずに生かすことができ、その結果、イントロから2:00まで続く完璧なアゲの滑走路が出来上がります。この部分を聞くために何度もこの曲に戻ってきてしまいます。

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12. Magnetik - Body Language

主にチルアウトサイケ系の作品を作ってきたアーティストがプログレッシブサイケ仕様のダウンテンポに挑みました。この曲の特徴は何と言ってもベースラインです。空間表現に敏感なチルアウト的感性を存分に発揮し、立体感のあるディレー豊かなベースラインを軸に曲を構築していきます。ベースラインの合間を縫ってどこかメランコリーの漂うメロディーも断片的に挿入されており、総合的に完成度が高い作品だと思います。

 

11. Bitkit - Blissful Solitude

ベテランアーティストBitkitが作る、速度と同時に落ち着いた優雅な感じも秘めているたメロディックフルオンです。この曲に限らずBitkitのすべての作品に当てはまるのですが、4:00過ぎ、曲後半に盛り込まれるビルドアップが超絶かっこいいのが特徴です。ドロップやブレイクのような操作なしで非常に滑らかに繋ぐことに成功しており、技術力の高さを感じさせます。スムーズな展開力やリズム構築力もあり、11位にランクインです。

 

10. Mindwave - 3 6 9

この曲で印象的なのは、池の底から泡が湧いてくるような効果音と一体化した独特の低音です。ぼかされた重低音でありながら曲を通してその存在感を失うことがありません。ベースラインはサイトランスにおいて最も重要な要素といっても過言ではありませんが、この作品ではそのベースラインを裏方にし、かつその進行力と存在感を維持しています。

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9. Praying Mantis & Static Movement & Vertex - Freedom

ロディックなベースラインを用いPraying MantisStatic Movementに、速度感のあるプログレッシブサイケを作るアーティスト、Vertexが加わりました。曲の後半、4:15過ぎからはベースラインに上層音を巻き込み、そこから自由落下するように一気にサビに持ち込んでくれます。この切り替え方は今までに聴いたことがなく、痺れました。

 

8. Captain Hook - The Power of Now (DEKEL Remix)

原曲はかなりクセが強い作品ですが、DEKELの手が加わることで、そのクセの強さが一層増幅されています。例えば、曲中で時折鳴り響く金属音は原曲では一度しか鳴らされませんが、DEKELはその音にディレーを効かせ、アクセントとしての存在感を格段に向上させています。原作の中にDEKEL自身の個性的なスタイルを完全にマージさせたシナジーと呼ぶにふさわしい作品です。

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7. Sensient - Roll Call

Freedom FightersのZenon Recordsへの初進出を記念するコンピレーションの一角を担った、Sensientの新曲です。最初は何の秩序もなく配置されているように聞こえるランダムな効果音ですが、曲が進行するにつれ、それらの効果音が結び付けられ、ベースラインに別のリズム感を付け加えていきます。一見ただの雑音からメロディーやリズムを徐々に構築していくSensientの圧倒的テクニックの賜物です。さすがはZenonの創始者ですね。

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6. Inference - Feel Free

柔らかく空間に伝播していく広がりのある重低音とベース・アープが非常に気持ちいい一曲で、6位にランクインです。ベースラインに始まりベースラインに終わる、低音に対する圧倒的な自信を感じます。まだまだ曲数は少ないのですが、重低音を使いこなしながらソフトなサイケを作る稀有なアーティストなので、今後も要注目ですね。

 

5. Rising Dust - Skankizm

ボーカルを多用するプログレッシブな展開で、Infected Mushroomに匹敵し南米サイケ勢を凌駕する豊かな創造力を持つサイトランスデュオ、Rising Dustの最新アルバムより。Skankizmという単語を調べても意味はわからないのですが、その単語が持つなんとも言えないアクセントが耳に残ります。冒頭1:00で特に光るベースラインや変化のテクニックは彼らの腕の見せ所です。

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4. Modus - Expedition

サイトランスを牽引してきた一大レーベルHOMmegaの新星であるModusの作品。おそらく現時点での彼の最高傑作だと思われます。彼のトレードマークとなりつつある膨らみのあるグルーヴィーなベースライン、そしてそれにまとわりつくように散らかしたノイズが、綺麗に収まっています。DEKELと並んでサイケのベースラインを変えていこうとしているアーティストです。

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3. Major7 & Status Zero - Dawn

Vini Vici的な回転力のあるベースラインを曲全体に渡ってふんだんに活用した、抜群の加速度のあるプログレッシブサイケです。夜中の大都市を想起させるメランコリックでモダンな雰囲気で統一されています。2:00から頭を出し始める、バックグラウンドで細かい動きを見せるメロディーラインが個人的にはめちゃくちゃフェチです。5:20でもう一度このメロディーが復活し、実に優美に曲を締めくくってくれます。

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2. Flexus & Estefano Haze - Time Spirit

IONOらしいメロディー性を重視したプログレッシブサイトランス作品。Flexusのメロディー力とE.Hazeの滑らかな曲展開力による見事な空間が、主張しすぎない深めのベースラインによって運ばれてきます。曲のどの箇所を抜き取っても非の打ち所がありません。「時間は幻想であるという事実を完全に受け入れられたとして、私の人生はどう変わるというのだろう?時間に支配された世界に住み続けなくてはならないというのに」。自然の摂理に対する壮大な諦め、メランコリーを漂わせています。1位と壮絶な接戦でした。

 

1. Koan - Aia’s Tears

豊かなギターメロディーが特徴の滑らかでメランコリックなダウンテンポ作品。Koanのトレードマークともいうべき、吹き荒れる嵐の風のような強力な重低音パッドが挿入されています。そして何と言っても3:10での変調。もともとそんなに明るい雰囲気の曲ではありませんが、ここで一瞬、曲を少しポジティブな方向に進めると見せかけて、逆に悲壮感を増やしていく。脱出口をチラつかせて封じ込める、逃げ場のないメランコリーを体現しています。

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以上、私の選ぶベスト20の作品たちでした!我ながらすごい量を書いたなと思います。

Vini ViciやEDM勢によるサイケが行き詰まる一方で、Zenonの技巧派、HOMmegaの新星たちが今後サイケをどう変えていくのか?2019年も面白い年になりそうです。

年明けも更新間隔が大きいままになってしまいますが、就活もブログも頑張っていこうと思います。

 2018年リリースのオススメ作品は、こちらのプレイリストにまとめています。ぜひご覧ください!

それでは皆さん、また来年!