Psykelopedia

サイケデリックトランスやゴアトランスの曲やアーティストをおすすめします。

個人的・知らないともったいないアーティスト10選

どうも、Psykeです。今更ながら、明けましておめでとうございます!2019年のブログ初更新です。

時折、物凄い完成度の作品を仕上げてくるのに全く知名度がないアーティストに出会います。そんな彼らの作品をぜひ知ってほしい!ということで、ひとまず「このアーティストの存在を知って、サイケの深さをよりよく理解できた」的な10のアーティストをピックアップしてみました。

 

1. Florian MSK

Florian MSK、本名Florian Chabillonは、自分の作品ジャンルのことを「ディープテクノ」と呼んでいます。彼の曲の特徴は徹底的な重工業性・人工性です。楽器的な音は一切用いられません。重厚な低音と、工場でサンプリングしたような音を組み合わせて、人間性が完全に排除された神妙空間を作り上げます。その神妙な雰囲気や精緻なサウンドデザインから、彼の楽曲はゼノネスクのレーベルに進出を果たしています。

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2. Beat Bizarre(ビート・ビザー)

Beat Bizarreは1999年にデビューしたデーマークのユニット。設立当初はMartin ZimmermannとRené Nielsenの2人で活動していましたが、現在はZimmermannのみで活動しています。Beat Bizarreの作品の特徴は、圧倒的持続力を誇る型破りなベースラインです。サイケのベースラインには基本パターンがありますが、Beat Bizarreはこれらを滅多に用いません。10分を超える曲でも悠々と乗り越える持続力があります。

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3. Modus(モーダス)

イスラエル出身のアーティストのModus、本名Asaf Tsemschは、2017年に著名レーベルHOMMEGAに初進出した新進気鋭のアーティスト。特徴は、膨らみを持った現代的なベースライン。グライドを効かせた、動き回るような低音と、それに合わせた独特のドラム挿入術も、聞き所です。最近このような低音を使ったサイケが増えてきており、まさに最先端をいくアーティストです。 

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4. Static Movement(スタティック・ムーブメント)

Static Movementは1984年生まれ、2011年からサイトランスを作っており、IONO、Ibogaのレーベルで曲をリリースしているイスラエル出身のアーティスト。彼が作る曲の特徴は豊かで滑らかなメロディー性。サイトランスの低音は音程変化がないのが普通ですが、彼は上層音とベースラインを連動させ、緻密に、そして計画的に曲を展開します。「静的動態」の名にふさわしい、スムーズで美しい曲を作るアーティストです。 

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5. Suntree(サンツリー)

Suntreeもまたサイケ大国であるイスラエル出身のアーティスト。2009年にアルバム「Inside」で鮮烈なデビューを果たしました。Suntreeの特徴は、絶妙な音の消し方・残し方。暴力的にシャープなドラム・シンバルを用い、メロディーやベースの音の数は抑えます。シンプルに聞こえて実は結構凝っている作品が非常に多く、聞いていて飽きないアーティストです。

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6. Ranji(ランジ)

Ranjiは1983年生まれ、サイトランス大国イスラエル出身のアーティスト。Static Movementとほぼ同年齢です。活動名としてはRanjiの他にDapanji、Class Aがあります。私が最初に出会ったサイトランスアーティストで、低音の充実度、サビ部分のメロディによる高揚感はもちろんのこと、やはりミス・無駄が一切ないのが醍醐味です。最初から最後まで非常に滑らかに繋いでくれます。

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7. MVMB

MVMB は、Martin ViceとMichael Banelによるデンマークのユニット。Michael Banelは、多数の著名アーティストを要するIbogaのレーベルのオーナーでもあります。MVMBの最大の特徴は宇宙空間性、そして真似できない絶妙なリズム感覚。いともたやすく異常な曲を作る、クールでありながらムッツリしたユニットです。

2016年リリースの彼らのデビューアルバムの紹介記事です。

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8. Klipsun(クリップサン

Klipsunはブラジル出身の若手アーティスト。本名はLucas Bonatto Diaz。2015年、Zenon RecordsでPspiralifeの曲のリミックスを発表し、デビューしました。彼のスタイルの特徴は、マイクロエディットと表現される、独特の超絶技巧サイケデリックトランスでは時に冗長ですが、Klipsunは無数の変化を曲の中に織り込みます。映画・小説の朗読をサンプリングし、緊張感のあるテーマで曲を展開します。

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9. Mindwave(マインドウェーブ)

Mindwave、本名Anton Maikoは、1985年生まれ、ロシア出身のアーティスト。幼い頃にイスラエルに移住しています。彼の音の特徴は、低音が縛られないこと、曲展開が非常に滑らかであることです。サイケには典型的なベースラインが何種類かあり、大体のアーティストはその低音をベースに曲を展開しますが、Mindwaveは頻繁にそれを破り、独自性の高いスタイルで聞き手を楽しませてくれます。

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10. Millivolt(ミリボルト)

Millivolt、本名Luk Schmidは、2010年に活動を開始した、スイス出身のアーティスト。Zenon Recordsで活動しています。彼の曲の特徴は、マイクに風が吹き込むような独特の効果音を駆使してリズムを作り出すことです。明確なメロディーはなく、インテリジェントダンスの要素を含んだ、ダークなプログレッシブサイトランスを作ります。

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サイケが進化すると同時に私の掘りが進んで、今後もこのリストに数々のアーティストが追加されていくことになると思います。それを楽しみに2019年もブログを書いていこうと思います。

それでは、今年もよろしくお願いします!