どうも、Psykeです。
このブログの記事の数も、もう少しで100に届こうとしているところで、サイケのベースライン特集を投下しようと思います!今回はまず、サイケにおけるベースラインの4つの基本パターンを見ていきます。
1. オフビート
全ての基本となるベースライン。擬音語で表すと「ズンチャッ ズンチャッ」という風になります。
実際の曲はこんな感じです。
オフビートを使ったサイケ曲は一般的にはプログレッシブサイケと呼ばれ、ドイツで人気です。BPMが比較的遅めでキックが強いのが特徴です。そのため、メロディーが限定されてしまい、サイケ界隈では若干画一化している感も禁じ得ません。
しかし、ドイツや南米、イスラエルの勢力を中心に最近再度注目を集めているベースラインでもあります。面白い使い方に期待が集まるベースラインです。
2. ギャロップ
オフビートに1つ音を追加したベースラインです。擬音語で表すと「ズンダダ ズンダダ」となります。
実際の曲はこんな感じです。
その名の通り、馬が駆けるようなリズム感があります。同時にフルオントランスにも似た速度感があり、本格的なサイケのような雰囲気を持たせておきながら、新しい印象の曲を作ることが可能です。いいとこ取りのベースラインとも言うべきでしょうか。
最近流行りのサイトランスでは特に好まれるベースラインなので、サイトランスを作る方は、これを取り入れると受けが良いかも知れません!
3. フルオン
ギャロップにさらに1つ音を追加したかたちのベースラインです。その名前の通り、速度感が特徴のフルオンサイケデリックトランスで頻繁に用いられます。擬音語で表すと「ズダダダ ズダダダ」という風になります。
実際の曲はこんな感じです。
フルオンのために生まれてきたようなベースラインで、これを使うだけで疾走感のある曲を作ることができます。
しかし、ベースとキックが高密度に配置されているため、メロディーを載せると音が汚くなりがちです。ベースラインと干渉しないメロディーを選ぼうとすると、何となく同じ感じのメロディーに収束してしまうのが難点です。
ちなみに、フルオンという名前は付いているものの、フルオン曲が全てこのベースラインで出来ているわけではありません。Astrixはギャロップを好んで使っています。
4. トリプレット
Vini Viciなどのトライバルサイケデリックトランス勢力が好んで用いるベースラインです。擬音語で表すと「ズダダ ズダダ」という風になります。
実際の曲はこんな感じです。この曲の2:40あたりから始まるのがトリプレット。
Vini Viciの爆発的人気のおかげで、サイトランス界隈ではトリプレットが流行り、陳腐化しているとの見方もあります。
トリプレットの扱いは簡単ではありません。上のGreat Spiritでもそうですが、トリプレット単体で曲を作ることは非常に稀で、基本的に上の3種類と組み合わせて曲を作ります。困るのは、曲中のベースラインの変化点で一気に曲が減速し、構築してきた流れが台無しになりやすい点です。
その点、Vini Viciは確実に他のアーティストよりも技術力が上と言えます。
この4つがサイケデリックトランスにおける基本的なベースラインです。
もちろん、ベースラインはこれらだけではありません。曲ごとに工夫して個性的なベースラインを作るアーティストも数多くいます。そんなベースラインの工夫について紹介しています!
参考動画(解説者の声が良すぎる)
この記事に登場したアーティストたちの紹介記事