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フルオンサイトランスの新たな次元へ【Astrix - He.art】

どうも、Psykeです。今回は、私が初めて購入したサイトランスアルバム、AstrixのHe.artを紹介します!

  

Astrix - He.Artについて

Astrixのこのアルバムがリリースされるまで、フルオンサイケデリックトランスは若干行き詰まりを見せていました。Nano Records勢力を中心として、スタイルの画一化・マンネリ化が起こり、サイケデリックトランス全体に波及していたように思われます。

そこに、このアルバムがリリース。獣や鳥の声、シャーマニズムなど、ジャングルを意識した一貫したテーマ設定のもと、変化豊かなフルオントランスがレイアウトされています。アルバムとしての完成度、そしてフルオントランスとしての斬新性、その2点が高く評価されています。

Astrix自身については、こちらの記事で紹介しています!

psytrance101.hatenablog.com

それでは曲に移りましょう!

 

Astrix - Shamanic Tales

サイトランスのアルバムのトップバッターを飾る曲、どのアーティストでも気合が入っています。He.artの場合、そのトップバッターがこの曲。シャーマンと思しき女性のボーカルサンプルから静かに曲が展開します。

多彩な展開や変化で聞き手を楽しませつつ、曲の中腹からはゆったりと加速。終盤ではAstrixの本領であるフルオンのスピード感が発揮され、2曲目のDeep Jungle Walkに繋げていきます。

 

Astrix - Deep Jungle Walk

He.artの最高傑作と言われる名曲。子供がおしゃべりをするサンプルから「しりとり」とも聞こえる独特なボーカルが抽出され、そこからフルオンの低音が付加されて一気に高速道路に乗ります。10分近い曲の真ん中付近まで、脱出を許さない強烈なフルオン空間が用意されています。

3:30付近のブレイク、そしてそこからの再点火には、彼の技術力の高さが凝縮されていますね。

 

Astrix & Ritmo - Agate

清楚なプログレッシブトランスを作るアーティストと知られるRitmoとのコラボ。フルオンほどの速度感はないものの、オフビートトランスにも似た強烈なビートが聴衆を動かします。

典型的なフルオントランスでは、ソー・エフェクトの効いた音が空間をビュンビュン飛び交うような表現が好まれますが、それが抑えられてシンプルな構成になっているのもまた魅力的ですね。

 

サイケデリックトランスらしさとかっこよさ、その全てを兼ね合わせた優れたアルバムに仕上がっていると思います!

 

こちらのアルバムもどうぞ

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