Psykelopedia

サイケデリックトランスやゴアトランスの曲やアーティストをおすすめします。

夕方感メランコリーの権化【Flexus】

どうも、Psykeです。

音楽的な意味でのサイケデリックの定義に、現実に対する憂鬱性と虚無感が含まれてもいいなと私は思っています。今回は、そんなメランコリーを描き出すアーティストを紹介します。

 

Flexusとは?

Flexus(フレクサス)、本名Stefan Gøranssonは、2011年にデビューしたデンマーク出身のアーティスト。本名でも活動しており、Mindbenderz/CubixxのレーベルIONO Musicで主に作品をリリースするプログレッシブトランスのアーティストです。

Flexusの作品の特徴は、分厚い低音設計による硬めの構成とメランコリーを内包したメロディー力です。メロディーだけで見ると作品の雰囲気はStatic Movementに似ていますが、彼と違いFlexusはギャロップに囚われないプログレッシブなスタイルを好みます。IONO Musicを拠点に活動していますが、レーベルの特徴をよく表現したアーティストだな、という印象です。

では、オススメの曲を紹介していきます。

 

Flexus - Sadness

ロディックプログレッシブハウスに似た低音設計。アルバムアートワークが表す優しい雰囲気が特徴的なゆったりめの作品です。突発的・圧倒的な悲しみというよりは、ちょっといい一日が徐々に終わりに近づいていくような、何気ない日常に対する微妙な悲壮感のようなものを捉えていると思います。サイケデリックではないかもしれませんが、私は大好きな作品です。

 

Flexus - Paradise

私のお気に入りのアーティストMindwaveによるコンピレーションに収録された作品です。この作品がきっかけでFlexusを知りました。Sadnessよりも低音がエネルギッシュで、メロディー性もやや抑制していますが、堅実な展開力は相変わらず存分に発揮されています。Paradiseというタイトルにも関わらず必ずしも明るいメロディーを用いないFlexusの選択に、私としては強く共感してしまいます。

 

Flexus & Estefano Haze - Time Spirit

メロディー性を重視したサイトランス作品。Flexusのメロディー力とEstefano Hazeの滑らかな曲展開力による見事な空間です。「時間は幻想であるという事実を完全に受け入れられたとして、私の人生はどう変わるというのだろう?時間に支配された世界に住み続けなくてはならないというのに」と語る歌詞。自然の摂理に対する壮大な諦め、メランコリーを漂わせています

 

Morten Granau & Flexus - Green Light District

ポピュラーよりの明るめのハウス的タッチを得意とするアーティストMorten Granauとのコラボ作品。先に紹介した作品ほどのメロディー性はありませんが、低音の音程を自由に動かしながら、プログレッシブトランスならではの軽快なリズム感覚を生み出しています。Flexusの多彩さを感じさせる作品として、最後に紹介しておこうと思います。

 

Flexus、Stayosなど、IONOからは興味深いプログレッシブトランスアーティストが複数出てきています。彼らの動きにも注目していきたいと考えています。

 

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