Psykelopedia

サイケデリックトランスやゴアトランスの曲やアーティストをおすすめします。

現実と夢の空間絵師【Mobitex】

どうも、Psykeです。

今回は、ダウンテンポサイケのアーティスト、Mobitexを紹介します。

 

Mobitexとは

Mobitex(モビテックス)、本名Eyal Markovichは、イスラエル出身のアーティスト。ダウンテンポ系のサイケデリックトランスをよく作るアーティストです。2016年にデビュー、Profonditaという有名なダウンテンポサイケユニットのメンバーでもあります。

サイビエントというとドローンミュージックに近いものからShpongleのような有機的なものまで幅広いですが、Mobitexの場合は、しっかりとしたベースラインの上に清楚系・冷涼感のあるメロディーを乗せた安定感のある作風が特徴です。本人は自分のスタイルをChillgressive(Chill+Progressive Psytrance)と呼んでいます。ブレイクをしっかり設け、そこからの再展開術でみせるスタイルは確かに現代的です。

Mobitex (Altar rec) | Free Listening on SoundCloud

では、オススメの曲に参りましょう!

 

Mobitex - 7​.​9 Ways Of Happiness

5:00過ぎで一度大胆に落としてから、サビで登場する壮大な雰囲気の空間性をチラ見せさせ、そのあと徐々に蘇らせてくる展開が実にエロチックです。メロディーにも一定のメランコリーが秘められていて、サイケデリックアンビエントの精神をよく体現していると思います。一般的なサイケやゴアトランスと比べるとやや汚さが足りないくらい綺麗さが際立ちます。

 

Mobitex & Spoona - The Splif

Mobitexを知るきっかけになった作品です。2分くらいまではかなり余裕のある豊かな空間性を持たせて聞き手に期待させます。そこからは低音を導入して徐々にメロディーを合わせていくMobitexの確実なスタイルに結びつけていきます。上の曲と比べて没感情的な不思議なオーラを纏っています。悪夢でもなく幸せな夢でもなく、夢という現象自体を描いているような、起きたら忘れてしまう「普通の夢」のような雰囲気です。

 

Mobitex - The Searchers

上の2作品とは異なり、サイケらしいメカニカルな上層メロディーの動きが特徴的です。曲の中盤に当たる5分のところで一度曲を切り、ドローンとパッドで満たされたサイビエント空間を1分半楽しませてくれてから低音を復帰させ持ち前の展開につなげていきます。後半からは低音に王道的な音程の動きを与え、壮大さを演出しています。

 

鋭さや臭さがあるいわゆるサイケデリックトランスのイメージとは少し違う作風ですが、Mobitexのような作品を聞きたくなる時って確かにありますし、この手のアーティストって結構希少な気がします。今後の作品にもさらに期待していきたいですね。

 

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