言葉にならない感情のうねり【Shpongle - Tales of the Inexpressible】
どうも、Psykeです。久々に日曜日にゆっくりブログを書いています。この日はブログを書く!という風にあらかじめ決めておかないと、リアルでの色々なイベントに完全に人生を支配されてしまう。最近はそんな感じです。
さて、ツイッターで宣言した通り、Shpongleに手を出そうと思います!
- Shpongle - Tales of the Inexpressibleについて
- Shpongle - Star Shpongled Banner
- Shpongle - Dorset Perception
- Shpongle - Once Upon The Sea Of Blissful Awareness
- この作品に似た作風のアーティスト・作品
Shpongle - Tales of the Inexpressibleについて
Shpongleは、イギリス出身のRaja RamとSimon Posfordの2人からなる音楽ユニット。通常Shpongleの作品はサイケデリックトランスやダウンテンポサイケに分類されますが、Shpongleの作風は本質的にはいずれのジャンルにも縛られておらず、異彩のオーラを放っています。格の違いを以ってサイケ界で不動の地位を築いているアーティストユニットの1つです。
「Tales of the Inexpressible」は、2001年にリリースされたセカンドアルバム。「表現不可能な物語たち」という意味のアルバムタイトルですが、このアルバムを端的に表すと「何も表現していないけど、何かを表現している」というのが妥当かと私は思います。笛やギターを多用して表現される、有機的でねっとりとした非言語的・音楽のみで媒介可能な世界観が特徴的です。
それでは作品ごとに見ていきます!
Shpongle - Star Shpongled Banner
ねっとりとしたベースからプログレッシブに展開する作品。星条旗を表す「Star Spangled Banner」を捩ったタイトルですが、Shpongleのトレードマークともいうべき笛の音がふんだんに使われており、「これこそがShpongleだ!」と宣言して旗を打ち立てているような印象です。
曲の中盤からベースラインを変更し、サイケ好きにも結構ウケそうな進行力を獲得していきます。
Shpongle - Dorset Perception
豊かなギターサウンドが特徴で、スペインのフラメンコのような、情熱的・牧歌的な雰囲気の漂う作品。音単位でボーカルを小刻みにして曲全体にふりかけていくような様式と、スオミトランスを悠々と超えてくる圧倒的な有機性と創造力。Shpongleの醍醐味を存分に感じられる作品です。
歌詞はどうやらポルトガル語で「音痴だけど、あなたへの愛を歌う。あなたは素晴らしい」という意味らしいです。歌詞の中身もどこかスペイン・ポルトガル的な世界観ですよね。
Shpongle - Once Upon The Sea Of Blissful Awareness
タイトルを和訳すると「意識という至福の海で」になるかと思います。美しい女性のボーカルを中心に展開されるダウンテンポ系作品。歌詞はこちらのサイトにありました。
基本的には「愛」、そして、それによってかき乱される喜怒哀楽などの様々な感情を、大海原のうねりのように捉えて描写したのではないでしょうか。個人的に、このアルバム最強の癒し系ソングです。
Shpongleは本当に唯一無二の表現力があるアーティストです。他のアルバムも随時レビューしていきますので、ぜひそちらもお楽しみに!
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