Psykelopedia

サイケデリックトランスやゴアトランスの曲やアーティストをおすすめします。

空と大地の幻想的ドラマ【Subdream - Beacon】

サイケデリックダウンテンポはサイケの中の一ジャンルで、ゆったりめの曲展開やねっとりとした雰囲気・世界観が特徴です。今回紹介するアルバム「Subdream - Beacon」も、そんな豊かな世界観を湛えた作品になっています!

 

Subdream - Beaconについて

Subdream(サブドリーム)によるロディックダウンテンポアルバムです。Subdreamはこれまでにいくつかのコンピレーションアルバムに登場していますが、ソロアルバムはこれが初かと思われます。

「Beacon」の特徴は、清潔感のある壮大なメロディー、ゴアのような動きのある上層音、そして主張しすぎない低音です。アンビエントと呼ぶにはキックが強すぎますが、十分すぎるリラクゼーション効果とゴアトランス的なノスタルジアがあります。激しいクセもなく、サイケ・ゴア・アンビエント好きの方全員にオススメできる作品です!

それでは特にお気に入りの曲について紹介していきます!

 

Subdream - Palace of Miracles

個人的にこのアルバムで一番推したい作品です。ゆったりとしたBPMでありながら、徐々に天に向かって昇っていくような劇的な高揚感を作り出しています。

Palace of Miracles:奇跡の宮殿というタイトルになぞらえるならば、壮大な宮殿へと続く大階段を、ゆったりと、でも確実に登っていくような曲、といった感じでしょうか。浮遊感のある壮大なメロディーがその荘厳で夢想的な空間を演出します。

 

Subdream - Moonlight Garden

光という存在は非常に不思議で、粒子でありながら波である、という性質を持っています。この作品は、そんな光の二面性を捉えているように感じます。

光の雨のように降り注ぐ細かなメロディーと、銀色のオーロラのようにカスケードするメロディックな上層音。そしてそれらを下支えする強力なベースラインと日没のような悲壮感のある雰囲気が、地球や月の運動を残酷に支配する時間のように容赦なく盛り込まれています。

 

Subdream - A Silver Lining

Silver Liningとは「希望がないような状況下で見える一筋の希望の光」という意味になります。本当はそんなポジティブな定義なのですが、この曲では逆の感情が強調されているように思えます。

希望の光そのものの危うさ、チャンスを逃すことの惜しさ、そして現状の悲壮感。実にサイケデリックアンビエントらしい雰囲気です。

 

トランスは微妙だけどサイケデリックな世界観は好き!という方には、きっとウケる作品だと思います!オススメです!

 

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