Psykelopedia

サイケデリックトランスやゴアトランスの曲やアーティストをおすすめします。

現実平面上を滑空する【Median Project - In The Depths of Space】

どうも、Psykeです。

今回紹介するのは私のお気に入りのネオゴアトランスのアーティスト・トップ5には確実に入るであろうアーティスト、Median Projectのデビューアルバム「In The Depths of Space」です。素晴らしい空間性を湛えた作品ですので、ぜひ聞いてみてください!

 

In The Depths of Spaceについて

Median Project(メディアン・プロジェクト)、本名Sergei Petrenkoは、ロシア出身のアーティスト。鋭く切り込んでくる超高音域があるメロディーと、深さのあるベースラインが特徴的なネオゴアトランスを作るアーティストです。

「In The Depths of Space」は2018年にGlobal SectのレーベルからリリースされたMedian Projectのデビューアルバム。宇宙がテーマの作品ですが、先に述べたMedian Projectの特徴が最大限に発揮されているアルバムと言えるでしょう。このアルバムでMedian Projectは、Artifact303やCentavra Projectなど、同じく上層音充実系・ベースライン技巧系のアーティストとのコラボを果たしており、この作品を通して自らの名を世に知らしめました。

それでは、この作品のおすすめに参りましょう!

 

Median Project - Heaven and Earth 

このアルバムで一番おすすめしたいトラックです。特徴はなんといっても素晴らしい滑らかさを持ったベースライン。1つ1つの音が主張しないにも関わらずベースラインが存在感を発揮し、高音に鋭く切り込む上層音メロディーと相まって、まさに、天国と大地の奇跡の共演と呼ぶにふさわしい、ドラマチックな空間性を生み出します。そして大地の上、天空との間を滑空しているような気分を味わわせてくれます。

 

Median Project - Over The Horizon 

Heaven and Earthと同じような滑らかな低音設計を用いたトラックです。ただしこの曲ではベースラインの中音域を充実させると同時に上層音の高音域をやや抑え気味に設計しており、天と地の遊離感を減らした表現としています。上層音・低層音ともに、大地に沿うように運動していく天球のように、連続的でスムーズな変化を見せています。時間の流れを表現しているようにも感じられますね。

 

Median Project - Kometa 

タイトルから判断するにこちらは彗星をイメージした曲でしょう。やや強めに設計された低音が進行力を生み出し、中心からあらゆる方向にメロディーが飛び出していくようなエフェクトが上層音に付与されています。また低音にも音程の変化が与えられており、このアルバムの中でも特に感情がこもったメランコリックな雰囲気を感じさせながら曲が終盤にかけて片付けられていきます。美しい。

 

Median Projectは2019年に入り第二のアルバムとなる「Constellation」をSuntripからリリースしています。そちらのレビュー、そして他のメロディー充実系ネオゴアのレビューも着実に進めていきたいと思っています。

 

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