Psykelopedia

サイケデリックトランスやゴアトランスの曲やアーティストをおすすめします。

日常と連続した定常宇宙【Corkscrewed - Submarination】

どうもPsykeです。

2020年もそろそろ半分が過ぎようとしています。例年年末に毎年のリリースから優れた作品を選んで記事にしていますが、今年も着々と相応しい良作が溜まってきました。今回はその中の一つ、Corkscrewed - Submarinationを紹介します。

 

Corkscrewed - Submarinationについて

2001年に開設されたフィンランドのレーベルAntiscarp Recordsからリリースされたアルバム。CorkscrewedはレーベルオーナーVille RuohoとMats Lemström二人が組んだユニットです。

最近のサイケ、特にプログレッシブサイケでは、曲の途中にブレイクを設けるのが一般的になっています。それに対してCorkscrewedのこのアルバムは、キックや低音を終始止めない作風が特徴的です。キックや低音を止めない作風のアーティストはBeat Bizarreなど他にも数多くいますが、そうなってくると通常はテクノと区別がつかなくなってきます。しかしSubmarinationを聴くとやはりテクノとは違う有機性があり、また面白いサイケが出てきたなーという印象を受けました。

それではオススメの曲に参ります!

 

Corkscrewed - Glad Shining

曲を通して中断されずに流れ続ける低音が何と言っても特徴的です。その中でも少しずつ変化を与え、定常性の中でも時間の進行を感じさせます。ここまではこのアルバムの他曲とあまり変わらないのですが、ドライさとウェットさの両方を併せ持った全体的なオーラが特に好きでした。ダークサイケとは呼ばせない若干の生暖かさと連続性の両方があるサイケは貴重です。

 

Corkscrewed - Penalty Groove

Glad Shiningはクラッシックなサイケベースラインのつまらないくらいな通奏性が魅力でした。Penalty Grooveでも低音を止めないのは同じですが、Suntreeを連想させるよりプログレッシブな低音と深いキックを導入してグルーヴを生み出しています。また、どちらかというと上層音の変化で魅せていくような構成になっており、他曲とはまたちょっと違う色彩を持っています。

 

Corkscrewed - Pogen

記事の序盤でやはりテクノとは違うと書きましたが、それを確信させたのがこの曲の3:30頃のメロディーの点火です。この上層音の微妙な音の捻れに私はサイケ性を見出します。キックの独特さと上層音の充実度的に、上の二曲を組み合わせたようなスタイルだなと思いました。最近は変化を重視したトランスが多いので、トランスってなんだっけ?と改めて考えさせられました。

 

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