Psykelopedia

サイケデリックトランスやゴアトランスの曲やアーティストをおすすめします。

変幻自在の弦楽器奏者【Bubble】

どうも、Psykeです。

サイケと弦楽器といえば、真っ先に連想されるのはShpongleです。彼らが設定するスタンダードが高いのですが、それに負けない弦楽器の使い手がいます。今回は、様々な弦楽器を多彩に扱い、不思議な味のある作品を生み出すイスラエルのアーティストユニット、Bubbleを紹介します。

 

Bubbleとは?

イスラエル出身の二人組、Guy SarnatとKaren Bagdasarovによるユニットです。2005年にデビューアルバム「Airless」を発表しています。

彼らの特徴は多彩な弦楽器を駆使した豊かな上層音づかい。彼らの作品の多くで、ギターを中心として、様々な音を弾き出す弦楽器が使用されています。ゆったりとした弦楽器のメロディーを基調として曲の速さを多彩に変化させ、独特な味のあるサイケデリックトランスを作り上げます。

デビューの時期はメロディックフルオンの人気にも重なります。Bubbleの作品にはそれらに似たメロディー性もありますが、弦楽器への執着の強さが彼らを他のアーティストから差別化しています。

それでは、オススメの作品です。

 

Bubble - Sitar

今年1月にリリースされた、非常に美しい弦楽器サウンドから展開するダウンテンポ寄りの作品。Sitar(シタール)はインドの弦楽器。40秒過ぎで一度この弦楽器を消しますが、1:20過ぎから復活させ、オンオフを切り替えながら曲を展開していきます。4分過ぎからは速度を切り替えて再点火。電子的な上層音も動員しながら旋律性豊かに仕上げてくれます。

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Bubble - Samsara

こちらもお得意の弦楽器から始まる作品。妙に土臭いメロディーが特徴です。断片化された上層音とプログレッシブな前半の展開は、Rising Dustによく似ています。曲の中盤からは電子的な音を多用し、メロディーを重視した彼ららしいスタイルに回帰していきます。特に3:45からの再展開は見事。深層から湧き上がってくるような壮大な空間展開に引き込まれます。

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Bubble - Drive

ここまで見てきた作品がややゆったりめの成分が強めの作品であったのに対し、この作品は、Driveというタイトルが示す通り、元気なベースラインを用い、疾走感を重視した作品です。ゆったりとした展開を見せる弦楽器とのギャップが面白い雰囲気を醸し出します。使われているメロディーはごくシンプルなものですが、弦楽器への拘りと、どこかメランコリーを含んだスタイルは健在です。

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Bubble - Keep Moving

弦楽器なのか管楽器なのか、絶妙なラインを攻めるサウンドが特徴的な作品です。おそらく中国の伝統的な弦楽器である二胡でしょう。多彩なビートを織り交ぜながら、有機的な展開で聞き手を楽しませてくれます。4:30からの電子音の積み上げと二胡サウンドで、実に素晴らしい仕上がりを見せてくれます。

こうしてSitarなどと並べて比べてみると、色々な種類の弦楽器を多彩に使いこなす彼らのこだわりを垣間見ることができます。

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今回は紹介しませんでしたが、Bubbleのアルバム「Coldsun」は特にお気に入りなので、別のアルバム紹介の記事で紹介させていただこうと思います。

 

Bubbleに似た作風のアーティスト・アルバム 

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