Psykelopedia

サイケデリックトランスやゴアトランスの曲やアーティストをおすすめします。

【2021年版】サイケデリックトランス・ゴアトランスアルバム10選!

どうもPsykeです。毎年恒例、一年の締めくくり、最後の記事を書いていこうと思います。ズバリ、今年のアルバム個人的トップ10です。ただ、一つだけ最初に申し上げてしまうと、今年のトップ10にはゴアトランスはランクインしませんでした。いい作品はあったのですが、個人的な推しの初のアルバムが相次いだこともあり、押し出されてしまいました。。

では参りましょう。

 

10.Rising Galaxy - Signal

Rising Galaxyはダウンテンポやサイビエントで知られるアーティストですが、このアルバムSignalでは、早めのBPMとしっかりしたベースライン設計によって、従来作品よりも高揚感のある表現を実現しています。サイビエントのプロである故の音の整理能力によって、ありそうで無かったサイケデリックトランススタイルの構築に成功していると思います。

 

9.Ovnimoon - God Gaia

Ovnimoonはゴアトランスとサイケデリックトランスを掛け合わせたようなしっかりしたベースラインにメロディーを載せるスタイルで知られている一方で、Hedustma名義でテクノ的なミニマルなスタイルにも取り組んでおり、多彩なスタイルを使い分けています。今年リリースされたGod Gaiaでは、今までのOvnimoonのスタイルに透明度の高い効果を付け加えており、また一段階作風が深化したように思えます。

 

8.Grobians - Grobian Unit

スウェーデンのフォレスト系レーベルHypnotica Recordsからのリリースです。フォレストサイケとして自信を持って推したいアーティストといえば私の場合はPetranです。Grobian UnitのEQ感覚はPetranのそれに似ている部分も多いですがそれだけではなく、北欧ならではのスオミ的なカオス感覚が活かされています。そこが私には新鮮に写りました。

 

7.Zolod - The Fire Of Life

2006年に若くして亡くなったZolodことViktor Zolotarenkoの作品たちがアルバムとしてリリースされました。高BPMのダークサイケですが、ハイテク的なギュルギュルの効果音には強く依存せず、むしろオールドスクールゴア的な最小限の効果音感覚で有機的に展開させていくスタイルです。ベースライン設計の自由度も高く、聞いていて飽きないのも魅力的でした。

 

6.DEKEL - Ancient Future

私も大好きなマグネティックサイケのアーティスト、DEKELの待望の初のアルバムです。DEKELのリズムセンスはもはや疑うことはできません。特に四曲目のPhoenixはまごうことなき全開のDEKEL節です。ただ、アルバムとして作品がまとまると彼の作品の先鋭性が均されてしまうように感じられるのが勿体無いですね。

 

5.Noor - Covidance

プログレッシブサイケとサイケデリックダブによって構成されるアルバムです。NoorはOforiaの別名義ですが、そうとは思えないほど劇的にスタイルを変えてきたなあという印象です。よくよく聞くと随所にOforiaらしいバランス感覚が散りばめられています。特に五曲目のThe Last Shindig Dayはダブ調からサイケ調への遷移が見事です。

 

4.Modus - The Future Is Behind Us

ModusのスタイルはDEKELほど先鋭的ではないものの、特徴がはっきりとしています。The Future is Behind UsもModusの初のアルバムですが、アルバムとしての総合的な完成度・一貫性と尖りに関しては、DEKELよりもModusのこの作品の方が一枚上手かなあという印象です。特に八曲目のHarbu Darbは速いBPMでのマグネティックの可能性を証明しているように思えます。

 

3.Suntree - Face the Music

Suntreeはこれまでにいくつかアルバムを出していますが、このアルバムで発揮されているような断片的プログレは、今まではシングルやEPとしてリリースされてきたものばかりで、アルバムとしてまとめて投下されたのは初めてかと思います。Suntree固有のシンバル・ハイハットテクニックがアルバム全体でふんだんに発揮されており、聞き応えのある一枚に仕上がっています。

 

2.Spindrift - Planetary Relations

浅いところまで回り込んでくるベースラインがかなり五月蠅いんじゃないか?と思いきや、メロディーや効果音と相まって包括的な躍動感を生み出していて惹き込まれた、そんな作品がSpindriftのPlanetary Relationsです。ネオゴア的な全音域的抱擁力とオールドスクールゴア的な躍動感があるものの、あくまでサイケデリックトランスであるという、他ではなかなか出会えそうにない独自性が感じられました。

 

1.Egon’s Embrace - A Little Larger Than The Entire Universe

そしてやはり一位はこれでしょうか。Egon’s Embraceは世界観と物語性の豊かなダークサイケを作るアーティストで、A Little Larger Than The Entire UniverseもまたEgon’s Embraceの初のアルバムです。適度な捩れ感、必要箇所に必要な分だけちょうどよく挿入された効果音。今までシングルで発揮されてきた彼の独自性が、アルバムであることによって一気に高められたのではないかと思います。 I Solve Them All; Said the Snakeはぜひ聴いてください、きっと魅了されます。

 

ということで、一位・四位・六位が各アーティストからの初のアルバムでした。ランキングは二位ですが、一番の掘り出し物はSpindriftかなあと思います。既に魅力的なアーティストからのアルバムリリースが予告されているので、来年はゴアトランス勢にも大いに期待したいところです!

ということで、ベストトラック20選とともに二本立てでお送りしました。それでは皆さん、良いお年を!

 

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