音楽の原点、アフリカに還る【LOUD - 5 Billion Stars】
どうも、Psykeです。新しいコーナーを始めようと思います!お気に入りのアルバムを紹介していきますね。
その第一回は、LOUDによるこちらのアルバム。アルバムから曲を抜き出して紹介していきます!
- LOUD - 5 Billion Starsについて
- LOUD - 5 Billion Stars
- LOUD Feat. Emok & Vice - Om
- LOUD - Africa 101
- この作品に似た作風のアルバム・アーティスト
LOUD - 5 Billion Starsについて
民族的な音を多用する「トライバルサイケ」と呼ばれるタイプのサイケデリックトランスアルバム。アフリカやオーストラリアの原始的な音楽やその精神性をテーマにしています。ビートの刻み方やサンプリングに、他のアーティストの他の作品とは全く異なる「臭さ」があり、アルバムとしての完成度・純粋性が非常に高い作品になっています。
LOUDは現代サイケ勢の中でも特にゴアトランス的な有機性を大事にするアーティストです。このアルバムはそんな彼らの熱い信念を感じさせます。
それでは収録曲を見ていきましょう!
LOUD - 5 Billion Stars
こちらはオーストラリアのアボリジニ文化をイメージした仕上がりの曲。アルバムの中では最も民族的な土臭さが濃厚に演出されている曲かと思います。ボーカルサンプルに登場するのは、アボリジニと思われる男性。現代社会の価値観とアボリジニ文化の価値観の違いについて語っています。
ボーンボーンと広がるベースラインと、シンプルでクセの強いドラム、そして多様な変化。アルバムタイトルに相応しい象徴的なクオリティーの作品ですね。
LOUD Feat. Emok & Vice - Om
メディテーションの音声をサンプリングした曲。この曲を聴いたら確実に「これは音楽なのだろうか」「一体自分は何を聞かされているのか」と疑問に思ってしまうはずです。よくもまあこれを10分以上続けるものですね。
サンプリングされているボーカルは、瞑想・メディテーションに用いられる音源。メロディーはなく、ゆったりとビートが刻まれ、適当と思しき位置にドラムに相当する音が挿入されるだけの実にミニマルな構成。ドラムとビートが巧妙にずらされていて、曲全体がものすごくねっとりした落ち着いた雰囲気に包まれています。
LOUD - Africa 101
「101」は「初心者向け」という意味を持っています。曲としては、アフリカという地域の紹介のようなイメージなのでしょうか。
この曲の最大の特徴は冒頭部分のベースラインとボーカル。LOUDというグループの音・リズムセンスが最大限に発揮されています。特に55秒付近から導入される、意味の分からないセンスのボーカルサンプル。紛れもなく、一度聞いたら脳から離れない、このアルバムの中で最も印象的な曲ではないでしょうか。
サイケにはこのように文化的な色の強い曲が数多くあります。こういうのを探してみるのも楽しいですよ!
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