Psykelopedia

サイケデリックトランスやゴアトランスの曲やアーティストをおすすめします。

最新曲!2019年8月編

どうもどうも、Psykeです。今月はやたらといいリリースが多かったです。ゴアトランスの大ベテランも新作をリリースしましたし、サイケ人にとっては豊穣の一月だったのではないでしょうか。

さて、今月はこの6曲を紹介させていただきます!

 

Coexist - Cluster One

プログレッシブサイケのリズム感覚の中にマグネティックな感性を織り込んだ、Coexistならではの作品です。キックとベースによって鋭く刻まれるリズムが心地よく、体を左右に揺らされます。重低音に強く依存した作品であることは間違いないのですが、適度な上層音メロディーで上手に飽きを防いでいる印象です。私の中でのCoexistの格が、Modusと同じくらいになってきました。

 

Spiral Factor - Bending Reality

連続的な上昇感が気に入ったフルオンサイケです。とはいっても一般的なフルオンとはやはり少し違って、メロディーに絶妙な変化と連続性があり、飽きさせることもなく、また、雰囲気を壊すことなく、1つの作品として綺麗に纏まっている印象です。後半のブレイクではメロディーを適度に挿入し、Static Movementを想起させる丁寧なまとめ方にしています。

 

Battle Of The Future Buddhas - The Crane

ゴアトランスのベテランアーティストの最新アルバムより。きちんとレールを作りその上をブレることのなく滑走していくような堅い構成と、303を活用した荒々しい上層音が魅力。しかし一番痺れるのは6:20過ぎからの展開で発動する転調技です。私もこんなのを聞くのは初めてで、こんなテクニックを使っているアーティストもいるんだなと、驚かされました。

 

Jikooha & Tsuyoshi Suzuki - Ufo Phenomenon

日本産ゴアトランス来ましたね。個人的には2:00過ぎから始まる上層音が刺さるんです。シンプルでありながら実に有効で、連続的に変化しながら曲を盛り上げていきます。そして破れるような粗いベースラインが生み出す粘着的な推進力もまた素晴らしい。ドラムのサウンドも変に凝りすぎておらず好感を持てます。こういう作品はいつでも歓迎です、ほんと。

 

Hedustma - Resonanz

MVMBなどとのコラボも果たしているテクノ系サイトランスアーティストHedustMAの最新アルバム「Forms 03」より。彼の作品にはもともとFlorian MSKに匹敵する空間的な深度があるのですが、ややテクノ色が強めだった前作のForms 02よりもさらにレベルアップした空間構成力が炸裂している作品です。空間的な深さとアクセントとしてのメロディーのバランス感覚も見事です。

 

Kalaedo - Picsium

初めて見たアーティストなのですが、このアルバムは私の好みにドンピシャでした。ギャロップを多用した典型的なサイトランスですが、BPMはややゆったりめで、キックと展開で壮大な雰囲気を演出しながら、確実に曲を持ち上げてくる底力を感じさせられました。SuntreeProtonicaのいいところを合わせ持ったアーティストという印象です。

 

今月はあんまり記事を書けなかった気がします。英語版も始めてみたけれど全然閲覧されないので、やり方を変えなければ...

では、また来月お会いしましょう!