リズム遊びの達人【Talpa】
どうも、Psykeです!
「紹介-アーティスト」のコーナーではオススメのアーティストを紹介しています。今回紹介するのはちょっと変なアーティスト。サイトランスの中でもかなり変な方なので、多分一般的にはズバ抜けて変ですね。笑
リズム遊びを得意とする変則形サイケのアーティスト、Talpaの紹介です!
Talpa とは。
Talpa (タルパ)は1982年生まれのセルビア人アーティスト。2000年頃から活動、デビューアルバム「The Art of Being Non」を2004年に出しています。
デビュー当初は当時ブームとなっていたフルオントランスを作っていた彼ですが、最近は大きくスタイルを変えてきています。彼の曲の最大の特徴はリズム遊びとバウンシーな音使いです。最近のサイケのように同じベースラインが曲を通して続くことはなく、想定外の変化が多いのが特徴。また、ボワンボワン、シュワンシュワンと広がるベースを好んで使います。
それでは、オススメの曲を見ていきましょう!
Captain Hook - Power of Now(Talpa & Zyce Remix)
この曲をレビューする前に、とりあえず最初から聞いてみて欲しいです。開始0秒からの緊張感、そしてボーカル、ベースの現し方を、ぜひ味わって欲しい。
一般的なサイケデリックトランスとは一味異なるバウンシーな感覚を味わえたのでは無いでしょうか?
1:00からの部分のベースラインではTalpaの色が強く現れていますが、Zyceのトレードマークの高密度な低音や金属製の高いシンバルも含み、さらに、Captain Hook作品の特徴であるベースラインの変化も尊重している、完成度の高いリミックス作品になっています。
Talpa - Average Looking Bicycle
正直に申し上げると、最初に聞いたときは「これもう二度と聞かないだろうな」と思いました。ですが、前半の妙にリバーブが効いたベースラインが、頭に残るんですよこれが。フラつくような状態でチャリに乗って爆走しているような、絶妙な酩酊感と軽快感のある作品です。
Talpa - Unbalanced
Average Looking Bicycleよりもさらに音や構成を散らかした、かなり作り込まれた一曲です。1:30 から始まるベースラインが個人的にめちゃくちゃタイプなんですよね。サイケデリックトランスは勿論、他のどのジャンルにも見られない独特のリズム感覚が発揮されています。これは問答無用でTalpaにしか作ることができない作品です。
あとは4分過ぎに何の予兆もなく放り込まれる「F#ck You」が好きです。
Talpaの作品は、何より聞いていて面白いんですよね。サイケは行き詰まっていると感じることもしばしばありますが、そんな中でもTalpaは音楽の奥深さを感じさせてくれるアーティストです。
Talpa好きの方にオススメ!