Psykelopedia

サイケデリックトランスやゴアトランスの曲やアーティストをおすすめします。

野に咲く小さな花【Smilk】

どうもPsykeです。今回は、Twitterでもよく見かける、ハマる人は深くハマるアーティスト、Smilkについて書いていきます。

 

Smilkについて

SmilkことNathaniel Hansenはオーストラリア*1を拠点に活動するアーティスト。2012年から作品をリリース*2し、翌年2013年にデビューアルバム「Shaman Elecktra」をリリースしています*3

Smilkの作風をサイケデリックトランスと呼ぶことについては意見が分かれると思います。Smilkの作品には、ダークサイケのような捻れた空間効果音はあまり登場せず、フルオンのような明瞭なメロディー展開もありません。ただ、明らかにサイケ由来の成分が多く含まれる曲も存在するので、私はサイケと分類しています。いずれにしても界隈の中ではその独特なスタイルで独自の地位を確立しているアーティストであることは間違いありません。

Smilkの作風は「可愛らしい野性」という言葉が適切だなと思っています。Smilkの作品には繰り返し植物がテーマとして登場しますが、そこで描かれるのはフォレストサイケのような妖しい雰囲気のものではなく、もっと優しく、暖かく、そして可愛らしい世界観だからです。Pspiralifeと同じく、現代的な音楽技術で自然を再現する試みであるように思います。

おすすめの曲を紹介していきます!

 

Smilk - The Last Rainforest

サイケ界隈でForestという単語を聞くと即座に連想されるのはPetranやTottemなどのフォレストサイケなわけですが、ここではSmilkなりのforestが立ち現れています。多彩な上層音に代表される大小の生き物が入り乱れながら一つの生命体として呼吸している、そんな森林の生態系の特徴を捉えているのではないかと思います。曲のどこかに漂う悲壮感も、Lastという言葉とよく整合しています。

 

Smilk - Flowers Are Speakers

私が最初に聴いたSmilk作品です。まずタイトルが強烈です。こう言われてしまうとこうとしか思えなくなりますよね。電波のようなエコーの効いた上層音が、我々には見えない・聞こえない植物同士の会話を象徴しているように思えてきます。プログレッシブなThe Last Rainforestと異なり、ベースラインがしっかりしていてサイケデリックトランス性が強く出ている作品です。

 

Smilk - Tropik

2013年にリリースされたSmilkのデビューアルバム「Shaman Elecktra」より。デビュー初期の時点でその優しい電子音使いが花開いていたことが窺える作品です。南の島のサンゴ礁を連想させる優しい雰囲気、波を連想させる流動的な上層効果音が特徴的です。一般的なプログレッシブサイケとも一線を画した独自のベースラインとリズム感覚を構築しているのも魅力的ですね。

  

Smilkのデビューアルバム「Shaman Elecktra」は、Bandcampから(無料で)入手できます。いずれ紹介するつもりです。

 

Smilk好きの方にオススメのアーティスト・アルバム

psytrance101.hatenablog.com

psytrance101.hatenablog.com

psytrance101.hatenablog.com

psytrance101.hatenablog.com