Psykelopedia

サイケデリックトランスやゴアトランスの曲やアーティストをおすすめします。

「サイケらしさ」はダークサイケに宿る

※この記事は元々2020年末に書かれたものです。投稿時の2022年3月でも通用するよう、少し更新して投稿します。

 

どうも、Psykeです。

私はBandcampの他にYoutubeで最新リリースを追跡していますが、追っているYoutubeチャンネルの中にTrancentralがあります。Trancentralは色々なレーベルのリリースをYoutube上で統合する組織のようで、Dacru、TIP、Iboga、Stereo Society、Techsafari、Sangoma、Parvati、TesseracTなどのレーベルのリリース曲を動画として投稿しています。サイケ全体を展望できる便利なチャンネルですが、ここ2年くらい、そのTrancentralの新規投稿にダークサイケが占める割合が増えているように感じられるのです。

これは個人的な感覚でしかなかったのですが、2019年にAlpha Portalが来日した際のインタビュー動画で、Ace Venturaがこれを指摘していたのです*1Sangoma Recordsなどのアンダーグラウンド色が強いダークサイケレーベルが台頭してきているように感じられると。私の感覚は間違っていない気が確かになってきたので、今こうしてここに書いています。

上の動画でAce VenturaはVini Viciの台頭とサイケデリックトランスの大衆化についても触れていました。Vini Viciは、一定のサイケ性を保っていますが、従来のサイケデリックトランスとは異なるのも事実です。ドロップで引き込みトリプレットでサビを締めるスタイルに惹かれてサイケデリックトランスを聴き始めた人も多いと思います。

ほぼVini Viciの専売特許となっていたこのスタイルに、ブラジルのAlien Records、Spin Twist RecordsやBlue Tunes Recordsなどのレーベルも追従しました。ただ、個人的な感覚としては、IONO MusicやSol Music、Zenon Recordsなどのレーベルは特有の音使いでブランド力を固めつつある中で、Vini Viciの流行に乗ったAlienやSpin Twistは迷走中のように感じられます。Vini ViciのレーベルAlteza Recordsも最近はほとんど稼働していません。

一般的なダークサイケは、速めのBPM、一定のベースライン、没メロディー性・空間効果重視、といった、ジャンル内で統一された特徴を有し、かつ安定的に追求されてきたスタイルでもあります。その画一性・安定性をつまらないと切り捨てることもできますが、同時にそれは、変わらないサイケの良さを保存した「還ってこられる場所」とも捉えられるのではないでしょうか。

 

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