Psykelopedia

サイケデリックトランスやゴアトランスの曲やアーティストをおすすめします。

イントロで選ぶサイケ・ゴアトランス12選!

どうも、Psykeです。ちょっといいことがあったので、そのノリでブログを書いています。疲れて帰ってきた後はやはりサイケとゴアに限りますね。耳に注入する良薬みたいに直に脳に効いてきます。

さて本題。トランス作品を表現としてみるとき、アルバムや楽曲におけるイントロは非常に重要です。ベースラインはアゲを保証してくれますが、常にアゲアゲというわけにはいきません。イントロの処理も、曲の中で最もセンスが問われる部分と言っても過言ではないでしょう。

ということで今回は、個人的に優れていると思うイントロを備えたサイケデリックトランス・ゴアトランスをまとめて紹介します!

 

Jaia - Breathing Ocean 

南の島の浜辺を連想させるアンビエントなイントロから、打ち寄せる波のような効果音スイープ、そしてその合間から徐々に顔を出してくる回転力のあるベースライン。海の波は力学的にいうと円形進行波ですが、その回転力をサイトランスのベースに翻訳して高品質なゴアトランスに仕上げてくれました。名作!

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Freedom Fighters - Clockwork 

ジャケットも示しているハロウィン的な神妙な雰囲気、緊張したチャイム、そして時計のチクタクを重ね合わせ、逼迫した時限爆弾のように曲を進めていきます。何かが迫ってくるような緊張感が、トランスならではの直線的な曲展開の中で存分に表現されています。さすがFreedom Fightersですね。

 

Sykespico - Glimmers of Sunrise

夜明け前の静けさを象徴するようなアンビエントなイントロ、からの劇的な展開、そして終盤にかけてのドラマチックな仕上がり。起承転結がはっきりとした、表現として総合的な完成度が高い作品です。Sykespicoはまだ数えるほどしか作品をリリースしていないのですが才能を感じざるを得ません。6:50からのメロディー、大好物です。

 

Antares - Aurora

Antaresの作品の中で一番好きな作品です。充実した中音領域パッドによる深い空間性と爽やかで流動的なメロディー展開で類を見ない高揚感を生み出すネオゴアトランス。一般的なサイトランスやゴアトランスと比べてキックが控えめで、夜空を自由に駆け巡るオーロラの美を色彩豊かに描き出す作品です。

 

MVMB & Morten Granau - Thoughts 

The Sleeper Must Awaken」に収録されている作品。典型的サイトランスの単調なベースラインとは異なり、音と身体感覚のズレを楽しんでいるような曲です。タイトルからするに、心と体のズレがテーマになっているのかもしれません。シングルリリースのジャケットにあしらわれている霧立ち込める森林の中のような雰囲気から謎めいた曲が立ち現れます。

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Dark Whisper - Idir

今までに出会ったハイテクサイケの中で一番のお気に入りです。通常のハイテクダークサイケで用いられるアシッド性の強い音とは一味違う、イヤホンに風が吹き込んでくるような圧力のある上層音ノイズが刺さります。あとこの歌詞を口ずさみたくなります。最近この歌詞を口ずさむのがクセになってきて周囲から怪しまれています。

 

Indoor - Sweet Coming Home 

Progressive Trance」のアルバムに収録されている作品。90年代ゴアトランスの中でも格別に秀麗なメロディーが少し引いたところで鳴らされる優しいベースラインに乗せて運ばれてきます。優しく滑らかな空間性が至高。一回聞いただけで忘れられない、まさに名作と呼ぶべき作品ではないでしょうか。

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Artifact303 - For A Better World

序盤から容赦なく全音域で攻めてくる肉食系作品です。2010年代ゴアトランスのアーティストの中で、Artifact303ほどメロディーの出現のさせ方が刺さるアーティストはいません。2:45過ぎに一度メロディーを落としますがそこからの再展開もまたものの見事。脱出不可能なアセンション空間を用意してくれます。

 

Klipsun - Rage 

詩の朗読や映画をサンプリングして曲に織り込み、「マイクロエディット」と呼ばれる多彩な変化で魅せる新進気鋭のアーティストKlipsunグリッチ・テクノなど様々なジャンルを取り入れ、無数の変化を曲の中に織り込みます。この曲は、映画Interstellarにも登場する有名な詩を引用していますね。序盤からの表現的で圧倒的な緊張感に圧されます。

 

Mindwave - 369

ボコボコと氷を叩くようなベースライン、そしてビシビシと氷にヒビが入るような鋭さを持ったドラムとシンバル。全体として氷の風景を連想させるMindwaveの一曲。369は交流電流を発明したテスラが「宇宙の神秘が秘められている」と神聖視した数字。イントロには宇宙空間の冷たさを象徴するかのように寒風的なサウンドが用いられています。

 

Modus - Expedition 

Modusが自身のトレードマークとして確立させつつある膨らみのあるグルーヴィーなベースライン、そしてそれにまとわりつくように散らかされたノイズが、非常に綺麗に収まっています。最近はDEKELMindwaveなどもこういったベースラインの研究を進めていて、新しいサイケの在り方が模索されています。

 

Originals - Different Cultures 

良い意味で変なアーティストとして私の中で地位を確立したOriginalsの作品。人間という生き物を馬鹿にしたような退廃芸術的なイントロが挑戦的です。型にハマることを拒む反抗的なベースラインを用い、パンやピッチシフトは鋭く、そして容赦なく挿入してくるスタイル。カウベル的な濁りのある音も健全です。

 

この記事を投下するとツイッターで予告したら即座にいろんな方からファボが来ました。やっぱりイントロに対するこだわりが作る側も聞く側も強いことの現れかな?

いずれは「アウトロで選ぶサイケ・ゴアトランス特集」も書きたいと思っています!

 

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