ドイツ発の強烈ビートサイケ【オフビート】
サイケデリックトランスと聞くと、最初に連想されるのは高速低音。しかし、そうでないサイケもあります。
ドイツ・ハンブルグを拠点とするサイケ・ムーブメント、オフビートです!
オフビートサイケとは
イスラエルではなく、ドイツで人気のサイケデリックトランス。ハンブルグで興されたため、ハンブルグトランスとも呼ばれています。
特徴は、流れるような低音ではなく、ズンチャズンチャと強くビートを刻むこと。ダークサイケのような「気持ち悪さ」はありません。ハウスにも近く、EDMと同じ要領でノることができます。
SpinTwist Recordsを率いるNeelixを筆頭とし、Bitmonx、Alter Nature、Day Din、Fabio&Moonなどのアーティストがいます。
それでは、曲をどうぞ!
Day Din - Matchpoint
テニスの試合の音から曲が始まります。ボールがパコンパコン、行ったり来たり。そして、その音がそのまま曲として展開されていきます。
後半ではDeadmau5の曲がサンプリングされています。認識される方もいるかも?
Day Dinについては、こちらの記事でまとめました!
Alter Nature - A New Life
普通のサイケほどの速度感はありませんが、曲がゆったり進む分、表現も豊かです。
Alter Natureは、綺麗なメロディーと重低音のバランスを取るのが得意。アンビエントも手掛けます。
Symphonix - Sexual Distortion
オフビートにおけるVini Viciのようなアーティスト。兄弟で作曲しています。
オフビートのリズム感を残しながらベースを区切り、フルオンともオフビートともつかない独特のベースラインを導入。
昨年のこの曲でブレイクしました。
Symphonixの記事はこちらです!
ゴア世代からすると、オフビートサイケはサイケには聞こえないと思います。ですが最近では、「サイケ」はむしろこちらを指すことが多くなっていると思います。多少迎合的な部分もありますが、「最新のサイケ」とも言えるかもしれません。
次回は、サイケではなくトランスの話をしようかと思います。お楽しみに!