最新曲!18年10月編
どうも、Psykeです。毎月恒例、その月にリリースされた新曲をレビューしていくコーナーです。
その10月編。早速参りましょう!
Magnus - Transcend
高速メランコリック系の現代的サイトランスのアーティスト、Magnusによる作品です。Magnusは普段はテックトランス系のハードなサウンドで固めるスタイルをとっています。ですが今回はベースラインを抑え、メロディーを優先させています。優しく降り注ぐ、メランコリックな和音の機微。これぞMagnusの醍醐味という感じですね。
Koan - Aia’s Tears
Daniel Roeth名義での最新アルバム「Nothing Nobody Never」より。プログレッシブダウンテンポサイケを得意とするアーティストKoanによる、ギターの音色が美しい作品。最近はプログレッシブハウス的なキック重視の作品ばかり作っていましたが、この作品では一転してアンビエント寄り・重低音パッド重視の滑らかな音使いに回帰しています。
Naturalize & Raz - Lost Voices
プログレッシブオフビートサイケ作品です。Naturalizeは技巧派オフビートのベテラン、そしてRazはメロディアスな作風の期待の新人といったところです。この作品で採用されているのは、「Symphonix - Sexual Distortion」でも用いられたオフビートとギャロップを組み合わせたようなベースライン。現状、BlueTunes Recordsの専売特許と化しているタイプです。この使い手が現れてくると、サイケも面白くなりますね。
Modern8 - Evolution
トライバルサイケと見せかけた序盤の雰囲気。Vini Vici的な香りを醸し出させており、聞くのをやめようかと思ったら、なんとそこからプログレッシブサイケに展開しました。「Lost In Space - Mahadeva」にも似たラディカルなトライバル、ドラムセットによる疾走感重視スタイルです。
そういえば、先月もModern8の作品をレビューしましたね。面白いアーティストなので、早めにレビューしておこうと思います!
Outsiders & Sphera - Matter of Fact
ベテラン2人によるコラボ。それぞれ無難なサイトランスを作るアーティストですが、このコラボではそれをぶっ壊して実験的な作品を実現しています。
柔らかめのオフビートのベースラインを導入しつつ、上層音を豊かに遊ばせて単調さを緩和。Modusのそれのようなメカニカルな音も交えつつ、楽しく曲が展開していきます。曲のちょうど真ん中から始まる金属性のメロデイーが私のフェチゾーン直球です。
Drift Away - Hygge
優しい雰囲気のサイトランス作品です。ドラム、シンバルも控えめで、音のエッジにも丸みを持たせています。メロデイーが入れ替わり立ち替わって曲が進行していきます。Mindwaveのコンピに登場したのをきっかけにDrift Awayには注目しています。
優しめのサイケを作れるアーティストにはStatic Movement、Flexusなどがいますが、やっぱり全体としては希少ですね。
Spotifyのプレイリストでは今年リリースのオススメの新曲を全てまとめています。今回紹介した作品も登録してあります。そちらも覗いていってください!
2018年リリースのオススメ作品は、こちらのプレイリストにまとめています。ぜひご覧ください!
過去数カ月のレビュー