Psykelopedia

サイケデリックトランスやゴアトランスの曲やアーティストをおすすめします。

有機性のある無機的空間性【Lavr】

どうも、Psykeです。

先月リリースの作品には個人的に気に入ったものが多かったのですが、その中でも特に気に入ったのがLavrのCoreという作品でした。その勢いに任せてLavrの紹介記事を書いていこうと思います。

 

Lavrとは?

Lavr、本名Pavel Lavrentyevは、ロシア出身のアーティスト。2017年から活動している若手で、主にZenon Recordsで作品を発表しています。

Lavrの作風はZenonの多くのアーティストがそうであるようにテクノ寄りですが、個人的には、Zenonの何名かのアーティストの良さを1つに結集したような印象を受けました。具体的には、Florian MSKの空間的深度、Sensient的なノイズによるリズム構成力、そしてRyanosaurus的なキックの斬新性を兼ね備えていると思います。なかなか痺れるアーティストなので、ゼノネスクからちょっと距離を取っている方にもぜひ聴いてもらいたいですね。

それではオススメの曲に参ります!

 

Lavr - Core

次のForest Crunchと同様、Zenon Recordsの公式コンピレーションSmall Talkに収録されているLavrの最新作です。蒸気機関車のような強烈な進行力を持ったベースラインと深いキックが魅力。うまいゼノネスクの共通の特徴として、多種多様な効果音を空間的に散りばめ徐々にリズムを固めていく構成があります。ベースラインの独自性はもちろんのこと、徐々にリズムを確定させていく展開力を褒め称えたいです。久しぶりにゼノネスクに痺れました。

 

Lavr - Forest Crunch

シンプルなキック、一定のリズムで刻み続ける定常的なメロディーから曲が展開していきます。徐々にメカニカルな上層音が空間性豊かに添加されていき、その後、バウンシーで有機的な効果音が添加されます。効果音の足し算引き算で魅せるだけでなく、定常的なメロディーを入れたり切ったりすることで曲に変化をもたらすテクニックが他のZenonアーティストにはあまり見られない特徴です。Lavrにしか表現できない独特の空間性が完成しています。

 

Lavr - Transurfers Metamorphosis

カニカルな印象のCoreやForest Crunchから一変して、左右前後に振動する有機的なメロディーを主軸に展開する作品です。3:40過ぎに中音域に添加される効果音で曲の進行力が一気に固められる変化、そしてそこからの持ち上げが特に刺さりました。メタモルフォーゼというタイトルに相応しい、リズムや効果音、メロディーの連続的な変化。ゴアトランス的な臭さは一切ありませんが、KoxboxやInfinity Projectに似た雰囲気を感じます。

 

若干マンネリ化の傾向を示しているゼノネスクサイケですが、同時にZenon Recordsは非常に多様な作風のアーティストが集っているレーベルでもあります。その中から生まれてくるシナジーには今後も期待していきたいところです!

 

Lavrに似た作風のアルバム・アーティスト

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