Psykelopedia

サイケデリックトランスやゴアトランスの曲やアーティストをおすすめします。

メランコリー漂うフルオン空間【Bitkit - Convoluted Universe】

どうも、Psykeです。

フルオンサイケと聞けば高音域を巻き込んだ強烈な上層音展開が真っ先に頭に浮かびますが、今回紹介するBitkitの作品はそのようなフルオンではありません。どこか哀しさを内包した面白いフルオンサイケということで、紹介していこうと思います。

 

Bitkit - Convoluted Universeについて

Bitkit(ビットキット)、本名Günther Wyckmansは、ベルギー出身のアーティスト。2006年にデビューしています。

Bitkitはフルオンサイケを得意とするアーティストですが、2018年リリースのこの作品では、いわゆるフルオンに特徴的な音が割れていくような上層音メロディーではなく、Static Movementがそうであるような、和音構成を重視したメロディックフルオンサイケに挑戦しているように思えます。メランコリックな雰囲気を漂わせたフルオンサイケという括りではとても優れた作品だと思います。

では、オススメの曲に移ります!

 

Bitkit - Your Skin

深めのキックとベースが駆動するプログレッシブフルオンサイケです。4:25過ぎから挿入される、メランコリー溢れる控えめの上層音メロディーが、何とも味わい深い空間を演出します。あなたの肌というタイトルにどういう意味が込められているのか、想像してしまいますね。前の恋人とのスキンシップの思い出を回顧しているような感じでしょうか。ともかく芸術性が高いサイケデリックトランスです。

 

Bitkit - Blue Fields

曲全体を通して冷涼感のあるシンプルなメロディー構成が貫かれている作品です。曲中には激しい変化はなく、永続性を感じさせる仕上がりになっています。個人的には、哀と楽の配分比率が6:4くらいで混ぜられたバランス感覚だと思っていて、メランコリーを内在した作風という意味ではMagnusと共通する部分がありますが、Magnusほどの強烈なアゲはなく、お上品な仕上がりになっています。

 

Bitkit - Blissful Solitude

至福の孤独、という意味のタイトルです。この作品で魅力的なのは4:00過ぎからの再展開の部分です。女性の声のサンプリング、そしてその声を断片化した上層効果音によって空間を構築していく様子が、私の大好きなRanjiの作品を想起させ、親近感を感じます。ただ、メランコリックな雰囲気を漂わせているかどうかという観点でいくと、先に紹介した2つの作品の方がよりメランコリックな気がしますね。

 

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