今回紹介するSpace Catは、90年代から活躍するベテランのアーティスト。時代に合わせてスタイルを変えてきた彼の作品とは?
Space Catとは?
イスラエル出身のアーティスト。本名はAvi Algranati。1997年にSpace Cat名義での初アルバム「Beam Me Up」をリリースしています。2005年にはイスラエルでトップDJの座に輝きました。Gran Turismo 4などのゲームのサントラも手がけるなど、幅広い層から支持されています。
彼の最近の曲の特徴は、執拗な重低音で裏打ちされた進行力。安定した低音力で、どんな曲でも無難に展開してくれる、頼もしいアーティストです。
それではオススメの曲!
Space Cat & Simon Posford - Invasion
デビューアルバムに収録された一曲。デビューアルバムながら、Hallucinogenとして有名な超大物アーティストとのコラボを果たしています。その時点で才能を感じますね。
曲としては、90年代サイケらしい有機的な音構成やテクノ志向が感じられます。Simonの良い影響かもしれませんね。
Freedom Fighters & Loud - Zapped (Space Cat remix)
私が最初に出会ったSpace Catの曲。
この曲の特徴は、容赦なく始まり、なんの躊躇もなくぶつ切りにされたり再開されたりする、乱暴ともいうべきベースライン。上層の音にはメロディー性が全くなく、聴き方によってはテキトーに音を載せているだけに聞こえます。実際そうなのかもしれないけど、でも、なぜか耳に残る…!!
Transwave - The Rezwalker (Space Cat vs Prastix Remix)
日本のレーベルMatsuri Digitalからのリリースです。1:00過ぎまでは現代的なミドル系のサイケかと思わせておきながら、そこから率直にいってめちゃくちゃかっこいい立ち上がりを見せてくれます。そこからがさらに面白くて、クラシックなサイケならではの捻れた効果音、ミドル系に多いメロディックな変化、そこからのフルオン的な立ち上げなど、色々な時代のサイケのフュージョンともいうべき見事な作品へと昇華。ベテラン勢だからこそ作れた作品という感じがしますね。
Space Cat & Audiotec - Crystal Sense
Space Catの最新曲。精緻なメロディーを載せたメロディックフルオンを得意とするアーティスト、Audiotecとのコラボ。
Space Catならではの重低音と、Audiotecの適度に浅いベースライン、非常に良い聴き心地です。この2人の生み出すシナジーは、最強以外の何物でもありませんね。
Space Catの作るサイトランスは、一般的感覚からしてもカッコいいものが多いです。オススメするならまずはSpace Catからでも良いかもしれませんね!
Space Cat好きの方にオススメ!