Psykelopedia

サイケデリックトランスやゴアトランスの曲やアーティストをおすすめします。

高速メランコリックの王者【Magnus】

どうも、Psykeです。

サイケデリックトランスの低音は、EDMのドロップと同様、曲をアゲるのによく使われます。bpmの速いサイケの場合、低音の導入効果は絶大です。

強烈・高速の重低音を用いた明るい曲(いわゆるフルオン)は結構な数があるのですが、今回紹介するMagnusは、高速ベースラインにメランコリックなメロディーを乗せる、特異な作風のアーティストです。

 

Magnusとは?

Magnus(マグナス)は、2002年に活動を始めたアメリカ出身のアーティスト。Activa、Simon Patterson、Paul Oakenfoldらと同様、メインストリームのトランスとサイケの交配アーティストとして知られています。現在、Paul Oakenfoldのサイケレーベル、Perfecto Fluoroで、新アーティストを発掘する役を担っています。

彼の曲の特徴は、高速で展開するベースラインにメランコリックな半和音的メロディーを載せることです。イケイケの速度感がありながら、どこか悲壮な部分がある-そんな絶妙な雰囲気がそそります。

それでは、オススメの曲!

 

Magnus - Neon Division

速度のある展開に、メランコリックなメロディーを徐々に溶かしていくスタイルね。冒頭からアゲアゲな曲調で攻めていきますが、途中でメランコリックな雰囲気へと崩落し、そしてそこから再起動。ノれるんだけど、絶妙に煮えきらない感じが良いですね。最下のFrozen Sunも似た作風になっていますので、ぜひ聞いてみてください!

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Magnus - Autobahn

走行速度制限の設けられていないドイツの高速道路、アウトバーン。そんなアウトバーンを深夜に疾走するような、速いbpmの作品です。曲の半ばから挿入される、煌めく町の灯りのような、柔らかい夢のような浮遊感のあるメロディーと、疾走する重低音のギャップが素晴らしい。作者が最初に購入したMagnus作品。

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Magnus - Event Storm

上で紹介した曲と比べると変化が多めのプログレッシブなスタイルの作品ですが、その中でもMagnusらしいメランコリックな雰囲気と速度感の共存共栄が実現されている一曲。Event Stormという名前の通り、多様な展開が畳み掛けるように流れてきます

Magnus特有の、繊細な女性ボーカルの使い方にも注目したいですね。ボーカルの使い方だけで見ると、メインストリームのオランダのトランスにも似ています。

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Magnus - Frozen Sun

スピード感のあるイントロから、一気に駆け抜けるように、曲の中腹まで持ち上げてきます。その後、Frozen Sunというタイトルにふさわしい、氷雪に散乱された太陽光のような柔らかなメロディーが鳴り散らされ、ベースラインと心地よく合わさります。一面白の広大な雪原の上を滑空していくような空間性と速度が魅力的な作品です。

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Magnus - Transcend

Magnusはここまで見てきた通り、普段はテックトランス系のハードなサウンドで固めるスタイルをとっています。ですがTranscendでは、ベースラインを抑え、メロディーを優先させています。優しく降り注ぐ、メランコリックな和音の機微。これぞMagnusの醍醐味という感じですね。

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ダンスミュージックでありながら、一定の悲壮感を持っている…そんな彼の表現は、サイケならではのものだと思います!

 

Magnus好きの方にオススメ!

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