「ミドル系」「ミドルグルーヴ」の定義に関する考察
どうもPsykeです。この記事ではジャンル分けに関する込み入った話をします。具体的には「ミドル」って具体的に何やねん、というところです。懲りずにクソオタ記事を書きますが何卒お付き合いよろしくお願いいたします。はい。
ミドル系・ミドルグルーヴにおける「ミドル」は、ダークサイケやフルオンのような速いジャンルと、ダウンテンポと呼ばれる遅いジャンルの「中間」の速さを指すものと解釈して間違いなさそうです。具体的にはBPM120-140程度のサイケデリックトランスを指すと思っていますが、感覚的に分かりやすい例で比較してみましょうか。
フルオン(BPM 144)
ミドル(BPM 139)
ダウンテンポ(BPM 115)
こんな感じで、サイケデリックトランスにも速いものと遅いものがあって、その中間的な速さのやつをミドル系・ミドルグルーヴと呼びますよ、って整理です。
ここからはさらに細かい話。
ミドル系・ミドルグルーヴをジャンルとして扱うには、もう少し細かい定義が必要になります。サイケ関連のサブジャンルを全てBPMで階層分けできるわけではないからです*1。よって、BPM以外に条件を加える必要があります。例えば、先述の
・BPMは概ね120-140程度
に加えて、
・メロディーがある=ダークサイケではない(ミドル系という言葉がダークサイケに使われているのは見たことがない)。
・マグネティックサイケではない*2
みたいなフィルターを加味すると、大体ミドル系・ミドルグルーヴのイメージに合致する作品が残ると思います。
海外レーベルを見るとミドルに合致するサイケデリックトランスには大抵”Progressive”と書かれているので、ミドルは世界共通の表現ではないでしょう*3。そんなことから、私はミドル系・ミドルグルーヴという表現はあまり使わず、プログレッシブとまとめてしまっています。
ミドル系・ミドルグルーヴでは速い作品では表現しきれないものが表現できます。ベースラインを作り込んだり、実験的な作品に挑んだり、メロディーやハーモニーを盛り込んだり、などなど。実際、私が特にオススメしたい作品の多くはミドル系・ミドルグルーヴのものです。その辺りの魅力については、今後のアーティスト紹介などでも十分に記述しておきたいと思います。
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