エネルギッシュな新星の誕生【Antares】
どうもPsykeです。少し間が空いてしまいましたがバリバリ生きてます。今回はベルギー出身の若手アーティスト、Antaresを紹介しようかと思います。
Antaresについて
Antares(アンタレス)、本名Simon Felixは、ベルギー出身のアーティスト。12歳から作曲を始め*1、2011年に18歳という若さでデビューアルバム「Exodus」をリリースしています*2。
彼の作品の特徴は、強めのキックとやわらかめのベースラインの組み合わせ、そして洗練された和音感覚です。303を連想させる捻れた効果音を用いつつ、滑らかな展開と適度な喧騒を持った現代的なゴアトランス作品を生み出してくれます。彼の作品に関してはメランコリーはあまりなく、滑らかに意識をアゲていきたい時に頼もしいエネルギッシュなネオゴアトランスとして仕上がります。
ではおすすめの作品を紹介していきます!
Antares - Aurora
充実した中音領域パッドによる空間性と爽やかで流動的なメロディー展開で、類を見ない高揚感を生み出しているゴアトランスです。一般的なサイトランスやゴアトランスと比べてキックが控えめで、夜空を自由に駆け巡るオーロラの美を色彩豊かに描き出す作品です。Antaresはこの作品を発表した当時はまだ10代で、ゴアトランス界隈では期待の新人です。
Antares - Orion
金管楽器を連想させるやや強い上層音を使いこなし、Auroraと比べてより壮大なオーラを生み出していきます。3:00過ぎでそこまで継続されてきたシンプルなメロディーラインの下に挿入する細かめのメロディーを出現させ、一気に作品のレベルを上げてきます。7:30過ぎで一度メロディーを落とし、最後の締めのメロディーへとつなぐ変化も見事です。
Antares - Astral Plane
「アストラル」はスピリチュアル系の単語で、生死を超越した高度な精神世界のことを表すようです。Astral Planeとはその世界のことで、精神が身体から遊離してその世界へとトリップすることをAstral Projectionと呼びます。この曲の階段状に展開していくメロディーとベースラインの推移は、まさしく別世界へと優しく誘ってくれるようです。
まだ作品数が多くないので、今後の活動やスタイルの進化にも注目していきたいアーティストです。
Antaresの鮮烈なデビューアルバム「Exodus」は別の記事でレビューしています。ぜひ。
Antaresに似た作風のアーティスト・アルバム