Psykelopedia

サイケデリックトランスやゴアトランスの曲やアーティストをおすすめします。

【2019年版】サイケデリックトランス・ゴアトランスアルバム10選!

どうもPsykeです。昨日投稿した記事は結構拡散されました、見にきてくれた皆さんありがとうございます。引き続き、2019年のアルバムチョイスを紹介していきます!

 

10. 3 Of Life - 3R1

GMSにPixelを加えた3人組ユニット3 of Lifeの作品を集めたお得感のあるアルバムです。GMSのメンバーであるBansiは昨年若くして亡くなっており、2019年は彼を追悼するようにGMSやRiktam & Bansi関係の作品が複数リリースされました。トランスというよりはハウスのような上下感のある仕上がりを得意とするRiktam & BansiのスタイルにPixelが鋭さを与えた選りすぐりの作品たちが集められています。

 

9. Riktam & Bansi - We Are Legion

そのGMSのアルバムです。サイケデリックトランスの王道的なスタイルを構築したアーティストですが、このアルバムに収録されている作品の多くはプログレッシブなスタイルの作品が多いです。GMSは3 of Lifeなどのプロジェクトを通してStereo Societyのレーベルでマグネティックサイケにも挑戦しています。彼らの作品の多彩さを改めて認識させてくれるアルバムです。

 

8. Sykespico - Perspective

Sykespicoはこの曲で少し気になっていたアーティストです。夜明け前の静けさを象徴するようなアンビエントなイントロ、からの劇的な展開、そして終盤にかけてのドラマチックな仕上がり。起承転結がはっきりとした、表現として総合的な完成度が高い作品です。

いいクセを持ったアーティストなのですが、そのSykespicoが今年ついにデビューアルバム「Perspective」をリリースしました。デビューアルバムでもなかなか有機性の高い、独特の奥行き感のある空間性を生成してくれています。ここから独自のスタイルを構築していってくれると尚更面白くなってきますね。

 

7. Celestial Intelligence - Incandescent

私が最も好きなネオゴアのアーティストの1つCelestial Intelligenceが2019年新アルバムをリリースしました。本作は激しさを抑制し有機的な雰囲気を増した作風になっています。前作はブチ上げ必須な単調上昇的なメロディーを多用していましたが、本作では、個々のメロディーラインをはっきりと現さない、音が散らばっていくような空間性を持たせています。作風の変化として、興味深い展開です。

psytrance101.hatenablog.com

前作のレビューはこちら。

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6. Shadow Chronicles - Arcadia

Shadow Chroniclesはよりプログレッシブなスタイルのサイトランスを追求するProtocultureの別名義プロジェクトです。Mindbenderzと同じく、盛りすぎず、適度にメロディーを載せた良いバランス感覚の作品が凝縮された一枚になっています。Protocultureというとキック強め・メロディー重視の激しい作風の印象が強いのですが、「Moments of Clarity」のようなダウンテンポ系のトラックもなかなかよくできていて、印象が変わりました。

 

5. Static Movement - Simin

2月リリースのStatic Movementの最新アルバム「Simin」。この最新作は、清楚なメロディー・ボーカル術と音程のある低音が健全な一方、Static Movementにしては珍しくオフビートが主体の構成になっています。この曲に限らずアルバム全体としてオフビート的な色が強く、その道のプロであるMorten Granauの影響だけではないはずです。彼が試した新しいスタイルの中での最高傑作はこのThe Gypsy Symphonyではないかと思います。

 

4. Hedustma - Forms 03

MVMBなどとのコラボも果たしているテクノ系サイトランスアーティストHedustMAの最新アルバムです。彼の作品にはもともとFlorian MSKに匹敵する空間的な深度があるのですが、ややインダストリアルテクノ色が強めだった前作のForms 02(Ektoplazmで無料配布されている)よりもさらにレベルアップした空間構成力が炸裂している作品です。Forms 03で発揮されている宇宙空間的な深さ、そしてアクセントとしてのメロディーとのバランス感覚も見事です。

 

3. I.M.D. - Mensaje al Corazón

IMDは去年、チルアウトサイケの名門Altar Recordsで新人賞をとったメキシコ出身のアーティストです。キックと上層音のバランス感覚、メロディーが持つ空間性と壮大さダウンテンポ系サイケの中でも特に好きな、なかなか痺れるアーティストなので、そのIMDが新アルバムをリリースしたというだけで個人的には熱いのですが、最新作は過去の作品と比べると雰囲気も落ち着いていて、もっと自分の好きな方向に来てくれているという状況です。やっほぅ。

 

2. Katedra - We Are Not Alone

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Katedra(カテドラ)はウクライナのアーティスト。3月リリースの「We Are Not Alone」は彼の事実上のデビューアルバムです。この作品の特徴は現代音響技術によって生み出される深い精神空間性。メロディーを連続的に変化させるスタイルはゴアトランスさながらで、現代技術との融合によりゴアトランスは新しい表現を獲得しつつあるんだなと感じさせられます。これだけの数の星があるのなら、地球外生命体も存在するかもしれない、そんな可能性の提示を通して、我々が日常生活で意識する世界の外へと誘ってくれます。

 

1. Lifeforms - Into the Wild

Lifeformsについてはフルオンっぽいトランスを作っているアーティストという印象しか持っていませんでした。それゆえにこのアルバムではとても驚かされました。マグネティックなスタイルを多くの作品で導入し、今までのLifeformsとはかなり違う方向性の作品に仕上がっています。アルバムの中で一番好きな曲、 Symbolicとのコラボ「One of a Kind」では、マグネティックサイケの牽引者と呼んでもいいであろうModusの作品に匹敵する粘着力を誇っています。

 

まだ書けていませんが、ここで紹介したアルバムそれぞれの詳細なレビューもいずれ投稿するつもりです。そして実はまだ12月リリースの最新トラックの紹介をしていないのですが、それは来年に持ち越しということでお許し下さい。。。

では、また2020年にお会いしましょう!良いお年を!

 

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