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サイケデリックトランスやゴアトランスの曲やアーティストをおすすめします。

【2023年版】サイケデリックトランス・ゴアトランスアルバム10選!

こちらも年を跨いでしまいましたが、2023年のベストアルバムtop10を紹介していこうと思います。

 

10. Mystic Crock & Fourth Dimension - Tale Of The Serpent King

ランクインしたアルバムの中で唯一のサイビエントです。Fourth DimensionのSynphaera Recordsからのリリースでカクカクした音づかいにハマっていたので、今回もそれを期待して聴いていました。メロディーの端が捲れ上がって鋭角に聴覚を刺激する適度な緊張感が印象に残った作品です。

 

9. Doonz - Receptive

Zenon Recordsからのリリースです。DoonzはNeurolabzやLavrと並んで強烈なビートで突き刺す冷酷なスタイルが印象に残っていましたが、このアルバムではUndiscovered Spacesなどのトラックに見られるように勇気的な側面も獲得しつつあることが印象的でした。Zenonではこの延長上にPersonaというアーティストがいて、レーベル内での作風の交錯を見たような気がします。

 

8. Cortex - Ten

Cortex & Quasars - Sky Ridersというトラックが好きでCortexには注目していましたが、その彼が新アルバムを出したので早速聴きました。単純な曲のスタイルとしてはミドル系プログレなのですが、2023年のフルオン懐古的な潮流に対する回答のようにも受け取ることができ、少し私にとっては重みがあるアルバムでした。

 

7. Total - Twisted Fitness

ドイツに拠点を置くKandiszucker Recordsからリリースされたアルバムです。ジャンルがハイテクなのかスオミなのか非常に曖昧でその曖昧さに興味を惹かれて今回ランクインとなりました。ビートを曲の途中で切り替えたり、プログレの低音を使ってみたりと、アーティストとしての作風の幅に期待させる構成ですし、捻ってはいるけど捻りすぎない温度感も私にとっては心地よいです。

 

6. Elysium - The Origin of Trance Live Versions

1995年にリリースされたシングルProject OneとアルバムDance For The Celestial Beings収録曲のライブリマスター版が23年にリリースされました。95年ということでオールドスクールの黄金期な訳ですが、忖度しない大胆なアシッド音と、Elysiumならではの縦揺れ・横揺れの混合比率を、高音質で楽しむことができます。

 

5. Artifact303 - A Trip Down Memory Lane

安定のArtifact303がリマスター版のアルバムを出しまして、相変わらず的確に需要に応える外さないメロディー力は健在、最新のマスターではその音数の多さが整理されてより鮮明となっています。Consequencesのメロディーはより秀麗に、Feelingsはよりハードに、と、私の好みを把握しているかのような調整ぶりで、まじ感謝という感じです。

 

4. Egon’s Embrace - Every Way to Smile, Forget and Make-Believe

ダークサイケといえば私はEgon’s Embrace一択なので、アルバムが出たら必然的にこのリストにもランクインします。トレードマークである独特のハイハットテクニック、圧倒的に長いタイトル、深さのある惜しみないベースラインも健在です。

 

3. Ritmo - Roots

先行シングルリリースされたOrganic RhythmでRitmoが確実に何かを掴んだことは判ったので、非常に期待値の高いアルバムだったのですが、しっかりその期待に応えてくれました。マグネティックの研究を始めてからのRitmo作品は生き生きとしていて好みです。アクセントとして挿入される動物の啼き声と立体的な低音が生み出す浮遊感で心地よい酩酊を味わうことができます。

 

2. Triforce - Arise

Triforceの音は小綺麗であまりサイケ的ではないのですが、ゼノネスク勢の中では曲に連続性を持たせている方で、トランス的要素は十分に持っていると言えます。この新作でもそれは健在で、使っているメロディーやテンポは最後まで一気通貫していて、連続的な変化だけで流れを見事に生み出している点、ポイント高いですね。Elixir Fieldはベストトラックに入れましたが、Illusion、Psycheも捨てがたいトラックでした。

 

1. ATIA - 303AM

ATIAは独創的なスタイルで2022年から注目していたアーティストの一人です。2022年までは必ずしもサイケデリックとは呼べない作品が多く、テクノ系のアーティストという認識でしたが、2023年リリースのアルバムでサイケ性を掌握し、独自の解釈を提示したように感じました。音は無機的ですがリズムや連続的な変化・捩れの中には確かにサイケを見出せます。それを祝福する堂々#1です。

 

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