中毒性の高い技巧派【Suntree】
どうも、Psykeです。
サイケデリックとは幻覚作用のある薬物を指す造語です。こうした薬物には依存性がつきもの。今回はまさにそんな中毒性のある作品を作るアーティスト、Suntreeを紹介します!
Suntree とは?
Suntree(サントリー)はサイケ大国イスラエル出身のアーティスト。2009年にアルバム「Inside」で鮮烈なデビューを果たしました。フルオンからオフビートまで網羅し、幅広い曲種を作ります。著名アーティストRITMOとRitreeというユニットも組んでいます。
Suntreeの最大の特徴は、絶妙な音の消し方・残し方です。曲の中で暴力的にシャープなドラム・シンバルを用いたりする一方で、メロディーやベースの音の数は抑えます。シンプルに聞こえて実は結構凝っている作品が非常に多いです。技巧的な意味でも、聞いていて飽きないアーティストです。
こちらで彼のデビューアルバムをレビューしてます↓
それでは、おすすめの曲に参りましょう!
Suntree - XTC
ともかく中毒性が高い一曲。一度聞いたら、絶対に後でもう一度聴きたくなります。XTCはエクスタシー(薬物)のことですが、その中毒性を忠実に再現している曲とも言えます。
冷たい雰囲気の中を強烈なベースラインと巧妙に配置されたドラムが貫いていきます。低音の構成も特徴的で、ベースラインが複数の層に分かれて配置され、曲が進むにつれてそれぞれの層がうねるように現れてきます。こんな低音は、他にありません。
Critical Choice - Out of Orbit (Suntree Remix)
鋭く突き刺さるドラムと最低限のシンバルのみで構成されるミニマリスティックな作品。リズムだけ見るとオフビートとギャロップを掛け合わせた実に現代的なベースラインなのですが、ここまでドラムが強烈なサイケデリックトランスは少ないです。最初に聞いたときは衝撃でした。
この作品では、有名アーティストユニットCritical Choiceの上手さ、そしてSuntreeの癖の強いリズムセンスが合成され、実に強烈な化学反応が起きています。
Suntree - Outside
強烈なドラム・シンバルを用いてSuntreeならではの神妙な雰囲気を表現している作品です。上の2曲で発揮されているSuntreeの良さを1曲に押し込んだような感じですね。
この曲におけるOutsideとは地球外生命体を指すのですが、まさにUFOが徐々に降下してくるような余裕のあるメロディー展開と音階の間を往復する充実した中音域もまた奥ゆかしく、表現力の高さを見せつけています。
Suntreeはこのように多様なスタイルの曲を作ります。他にもたくさんいい曲があるので、オススメ曲のカテゴリーで紹介していこうと思います。
Suntree好きにオススメ!