Psykelopedia

サイケデリックトランスやゴアトランスの曲やアーティストをおすすめします。

音の産業革命【Florian MSK】

前回のMillivoltに続き、テクノやIDM(インテリジェントダンス)を取り入れたダークサイケを作るアーティスト、Florian MSKです!

 

Florian MSKとは?

Florian MSK、本名Florian Chabillonの作る曲は、トランスというよりはどちらかというとテクノに近いといえます。彼自身は自分の曲ジャンルのことを「ディープテクノ」と呼んでいます。

彼の曲の特徴は、徹底的な工業性・人工性です。楽器的な音は一切用いられません。シンプルな低音と、工場でサンプリングしたような音を組み合わせて、ダークなサイケデリック空間を作り上げます。その神妙な雰囲気や精緻な空間サウンドデザインから、彼の楽曲はゼノネスクのレーベルに進出を果たしています。

それでは、オススメの曲に参りましょう!

 

Florian MSK - Dissonances Letargiques

Florian MSKの人気曲。この曲は、サイケデリックトランスというよりはテクノに近い一曲です。空間全体を揺らすような重みのあるベースラインが、サイケデリックトランスにはあまり見られない独特のリズムを刻みます。

この曲の最大の特徴は、金属性の高い音のみで構築される豊かな不協和音空間です。ある意味非社会的な音楽であるサイケデリックトランスらしいクセがあります。展開を急がない、余裕の曲構成も魅力的ですね。

 

Florian MSK - Demencia Devotion

今回の記事で取り上げている3曲の中では、最もサイケデリックトランスに近いです。フルオンのベースラインをさらに細かくして繋げていったような連続的なベースラインにも、良い進行力があります。

深く響き渡るキック・ベースラインと、吹き荒れる風のような効果音が特徴的です。この深さもFlorian MSK作品の醍醐味です。涼しい夜の街をヘッドフォンでこの曲を聴きながら歩くと最高に気持ちいいですよ!

 

Florian MSK - Around Mars In A Day

宇宙空間を連想させる雰囲気の一曲。上の二曲のベースラインは一定の長さを持っていますが、この曲では点的な低音を用いています。この重い低音は、低密度で低温の冷たい宇宙空間ボイドを感じさせてくれます。重力波とも呼べるかもしれません。

上層音は、小惑星から素粒子まで様々な粒子が自由に飛び交う宇宙空間的な深さを、忠実に再現してくれています。

 

Florian MSK - Deeper Space

このアルバムの最高傑作ではないかと思います。キックが比較的弱めに設定されており、空間の奥底から湧き上がってくるような重厚なベースがアンビエンスを持っているので、聞き手を包み込む広大な空間が用意され、自分の周りを様々な物体が飛び交っていくような環境を再現します。そう、まさに、深い宇宙空間の闇の中を漂っているような…タイトルの通りの表現ですね。

 

何はともあれ、Florian MSKはめちゃくちゃかっこいい作品を作るアーティストだと個人的には思ってます!これからの活躍にも期待したいですね!

 

Florian好きならきっと好き!

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