Psykelopedia

サイケデリックトランスやゴアトランスの曲やアーティストをおすすめします。

大人気!サイトランスブームの引き金【Vini Vici】

どうも、Psykeです。このコーナー*1では、オススメのアーティストと曲をセットで紹介していこうと思います。 初回はやっぱり、Vini Viciですよね。

サイケの動向を注意深く見られている方は、Vini Vici(ヴィニー・ヴィーチー)という名は既に目にしているのではないでしょうか。Vini Viciは、イスラエル出身の2人組で、2016年前後から急速に有名になりました。

彼らの曲の特徴としては回転力・推進力のある充実したベースライン、そしてギャロップとトリプレット*2を織り交ぜた独特の曲展開が挙げられます。 

まずはYoutubeでサイトランス史上おそらく最大の再生回数を記録したサイケデリックトランス、Hilight Tribeのリミックスでしょう。現在もその再生回数を伸ばしています。最近のサイケデリックトランスの再流行を引き起こした名曲ですね。

リズム、音声加工、メロディーの変換等、Vini Viciの集大成ともいうべき作品ではないでしょうか。これはサイトランスの歴史に残りますね。

次に紹介したいのはアルバム「Future Classics」に収録されている、音声加工がうまい作品です。Free Tibet Remixにつぐ破壊力があり、Vini Viciらしい、ボーカルを中心に据えたリズムのセンスが存分に発揮されています。

Vini Viciの作るサイケはトライバルサイケというジャンルに属していますが、The Tribeという曲名もそれと関係しています。トライバルサイケの分野では、他にもLOUDやJuno Reactorなどの著名アーティストが活躍しています。

次はオランダのトランスの大家であるArmin van Buurenとのコラボです。Arminがサイケを作った衝撃は大きく、トランスとサイケの融合の方向性を決定的にするものでした。これ以降、Arminの主催する音楽ラジオ「A State Of Trance」では、サイケを取り入れたトランスが大人気です。

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また、メインストリームEDMの著名レーベルSpinning Recordsでサイケブームを引き起こしたTimmy TrumpetとVini Viciの待望のコラボもありました。曲展開の基本的な構成はVini Viciですが、メロディックなボーカルを多用しながら曲を盛り上げていくTimmyのスタイルも、存分に発揮されています。実はTimmy Trumpetはかなり前からサイトランスに手を出しています。

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他にもW&Wとのコラボ作品もありますね。W&Wの知名度もあり、非常に有名な曲です。VVWWのダブルダブルピース。曲名もキャッチー。W&Wのビッグルーム的感覚が生きた独特の仕上がりです。癖の強いVini Viciをうまく制御したとも言えますね!

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EDMのコラボはここまでで、サイケ関係の作品に話を戻しましょう。こちらはプログレッシブフルオンの人気アーティストAstrixとVini Viciの初めてのコラボです。Astrixフルオントランス、Vini Viciはトライバルトランスと、お互いに全く畑が違います。しかしこの曲では、Astrixのブレイクの端部処理技術と、Vini Viciの回転力のあるベースラインが活かされています。双方の良さが最大限まで発揮された、驚くべきシナジーです。これぞ真の意味でのコラボ!

そして最後は、Vini Viciのトレードマークスタイルとは一風変わった曲です。知らなかったという方も多いのではないでしょうか。トライバルというよりはメインストリームサイケやテクノ寄りのベースラインになっています。ベテランアーティストPixel が関わり、Vini Viciの回転力とはまた異なる勢いが出ています。

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Vini Viciは、実はSesto Sentoという3人ユニットの分岐プロジェクトです。興味のある方はぜひチェックしてみてください! 

 

*1:https://psytrance101.hatenablog.com/archive/category/紹介-アーティスト

*2:ギャロップやトリプレットがどのようなものか、この記事で解説してます。https://psytrance101.hatenablog.com/entry/basslineseries1