Psykelopedia

サイケデリックトランスやゴアトランスの曲やアーティストをおすすめします。

オススメのサイケデリックトランス25選!

どうも、Psykeです。自信を持ってオススメするサイケデリックトランス25曲を紹介します。色々なアーティストを網羅的に聞いてみたい方、ぜひお立ち寄りください!

 

Astrix - Deep Jungle Walk

サイケデリックトランスといえばシンプルなベースラインと直線的・連続的な曲展開が一般的ですが、Astrix - He.Artのこの作品では、Astrixメロディーやリズムを実に多様に変化させて曲を展開させていきます。ジャンルとして「行き詰まった」とされるフルオンサイトランスを、よくここまで進化させたな、という印象です。Astrixの技量に勝るものはやはりなかなかありませんね。

 

Dreamstalker - Dreamserver

Dreamstalker - Memoryより、澄んだ大海原の中で浮遊しているような空間表現が特徴的な作品。柔らかなオーラのイントロに遅めのギャロップを追加して曲を展開していきます。1つ1つの音に豊かに効果を与えながら長持ちさせ、ベースラインが演出する空間内に音を散らかして浮遊感のある表現を演出しています。夢やイメージやインスピレーションが湧き出る泉のような永遠性を感じさせますね。

 

Twinsonic - Out of Sight

Twinsonic - Chrysalisより、カモメの鳴き声を連想させる柔らかい上層音が特徴的なダウンテンポサイケデリックトランスです。バリアリックな中層音メロディーを追加して豊満なオーラを描き出したのち、キックを強めにして再展開し、空間全体に透明感のある音を散らしながら、統一感のあるテーマを感じさせます。作品の雰囲気はFlucturion 2.0に似ていますが、この作品の上層音の上品さや清潔感はそれと比べても光ります。

 

LOUD - Africa 101

LOUDはトライバルサイケを中心に作品を作るベテランのアーティストグループです。Loud - 5 Billion Starsのこの曲にも用いられているエスニックなサウンドやクセのあるリズム感覚が彼らの作風の特徴です。Africa 101は、納豆納豆と連呼しているような独特のボーカルエディットの印象が強すぎて、つい購入してしまった曲。一般的なサイケデリックトランスとはまた一線を画した世界観が用意されています。

 

Flexus - Sadness

ロディックプログレッシブハウスに似た低音設計。アルバムアートワークが表す優しい雰囲気が特徴的なゆったりめの作品です。突発的・圧倒的な悲しみというよりは、ちょっといい一日が徐々に終わりに近づいていくような、何気ない日常に対する微妙な悲壮感のようなものを捉えているFlexusの作品です。

 

Static Movement - Dreaming On

物語性・展開のあるプログレッシブサイトランスといえば、私の中では Static Movementの一択ですね。その彼の作品の中でもこの曲は特に綺麗です。柔らかいメロディーとメランコリックな和音で、夢空間らしい幻想的な雰囲気を演出してくれます。一般的なサイケとは異なる複数音階に渡るダイナミックなベースラインとメロディーの調和も魅力的です。

 

Symphonix - Sexual Distortion

マンネリ化したオフビートサイトランスを進化させるアーティストユニット、Symphonix。オフビートのキックで挟まれるベースを2音に増やし、トリプレットに似た低音を作り出したユニットです。いわゆるサイケデリックトランスからは少し離れて、どちらかというとハウス的な仕上がりになっていますが、フロアに強烈なアゲをもたらしてくれるカッコいい作品ではないかと思います。

 

Bitkit - Your Skin

Bitkit - Convoluted Universeより、深めのキックとベースが駆動するプログレッシブフルオンサイケです。4:25過ぎから挿入される、メランコリー溢れる控えめの上層音メロディーが、何とも味わい深い空間を演出します。あなたの肌というタイトルにどういう意味が込められているのか、想像してしまいますね。前の恋人とのスキンシップの思い出を回顧しているような感じでしょうか。ともかく芸術性が高いサイケデリックトランスです。

 

Mindwave - 3 6 9

Mindwaveのこの曲で印象的なのは、池の底から泡が湧いてくるような効果音と一体化した独特の低音です。ぼかされた重低音でありながら曲を通してその存在感を失うことがありません。ベースラインはサイトランスにおいて最も重要な要素といっても過言ではありませんが、この作品ではそのベースラインを裏方にし、かつその進行力と存在感を維持しています。

 

Magnus - Autobahn

Arminなどの一般的なトランスにサイケのベースを組み合わせる横断型アーティスト、Magnusによる作品。まさに、夜のアウトバーン(ドイツの高速道路。速度制限がない)の上を、ビル街の合間を縫って疾走するイメージの一曲です。Magnusは、メランコリックな雰囲気のある和音構成を好み、高速でありながら若干の悲壮感もある、稀有な作風を貫いています。

Magnus - Autobahn - YouTube

 

Petran - Voyager Of Psychedelic States

フォレストサイケという言葉がここまで似合う作品もなかなか無いのではないのでしょうか。首筋に冷たい吐息が吹きかかるような不安感を煽る効果音が上層を飛び交うPetranの作品です。時折挿入される動物の啼き声のような効果音が、まさに森林の中のような鬱蒼とした空間性を演出します。フォレストサイケはハイテクダークサイケと似ていますが、ハイテクほど上層にノイズを張らないのが美点で、その良さが滲み出ています。

youtu.be

 

Day Din & Waio - Action Jackson

Day Dinはオフビートサイケやメインストリームサイケを得意とするドイツのアーティスト。オフビートサイケはどちらかというとキックやリズム重視でメロディーは後回しにされがちなのですが、Day Dinはメロディー力も持ち合わせた稀少なアーティストです。この曲は、ぷくぷくした独特なベースラインとドラム、そして上層音の技巧が何よりも特徴的。そして中盤の「He fucked up.」のブレイクの印象が強すぎます。即日購入物件です。

Day Din & Waio - Action Jackson (Official Audio) - YouTube

 

Suntree - X.T.C

Suntree - Insideより、ともかく中毒性が高いSuntreeの一曲です。一度聞いたら絶対に後でもう一度聴きたくなります。X.T.C.はエクスタシーのことですが、その中毒性を忠実に再現している曲なのかもしれません。冷たい空間性の中を強烈なベースラインと巧妙に配置されたドラムが貫いていく。低音の構成も特徴的で、ベースラインが複数の層に分かれて配置され、曲が進むにつれてそれぞれの層がうねるように現れてきます。こんな低音は他になく、この曲が私の中で不滅の価値を獲得している理由でもあります。

 

Ranji - Power of Acid

Ranjiイスラエル出身のメインストリームサイトランスのアーティスト。この曲は私にとっては東大の合格ラインみたいな曲です。滑らかな展開、一切無駄を感じさせない洗練美、確実にアゲてくる構築力。低音の奥行き感で苦戦するアーティストは多いですが、この曲はその制御にも成功しています。これに匹敵する、あるいはこれを超える曲でないと買えなくなりますね。

 

Stayos - Melosoul

キックが強くなりがちなオフビートですが、こちらの作品はその縛りの中で独特な浮遊感を発揮したオフビートトランスです。StayosはFlexusとのコラボ「Adventures」などでメロディー力を証明しています。重い低音を用いたオフビートサイケでもそのメロディー力を発揮することができる稀有なアーティストとして、Day Dinに並んで今回私の中で地位を獲得しました。4:30から始まるメロディーは全盛期ゴアトランスを想起させる有機性と滑らかさを持っていて親しみを覚えます。

 

Millivolt - Terraformer

安定した低音は空っぽ大地を想起させ、パンの効いた効果音が空間的な広がりを感じさせるMillivoltの作品。そこに雷が落ち、雨が降り、風が吹き、木が揺らされ…というと、ちょっと感化されすぎな気もしますが、そんな雰囲気も感じてしまいます。改めて聞くとやはりいい曲ですね。

 

MVMB - Interstellar

MVMBは、デンマーク出身の2人組アーティストユニット。宇宙空間を連想させる深みのあるベースライン、パンやディレーを巧みに活用した空間制御が魅力的です。音の数がとても少ないのにきちんとした展開があり、中毒性が高い作品です。北欧のサイトランスアーティストならではのミニマルでテクノ寄りな音使いの良さを存分に発揮してくれます。

MVMB - Interstellar - YouTube

 

Flucturion 2.0 - Calm After The Storm

Flucturion 2.0のこちらの曲ではベースにより大きなメロディックな動きが与えられており、メランコリックな雰囲気を濃くした豊かな情景描写を実現しています。4:35では転がるメロディーと低音だけを残した状態にし、そこからメロディックなアープを出現させて豊かな空間をもたらしてくれます。

 

Freedom Fighters & Pixel - SEM is Different

SEMはscanning electronic microscope、走査型電子顕微鏡を表します。物質に電子をぶつけて跳ね返ってくるのを記録し、スキャンするように立体を描き出す電子顕微鏡です。この曲の最大の特徴はベースラインの左右移動ですが、パンが非常に強く振られているため、まさに自分が顕微鏡下にあり、スキャンされているような不思議な感覚を味わうことができます。実験的で面白い作品です。

 

Protonica - Reactor

Protonica はプログレッシブサイトランスの王道をいくドイツのアーティスト。彼らが得意とする余裕のある展開がめちゃくちゃよく現れた曲です。音一つ加えるだけでもこんなにあがるんだぜ、どうだ、センスいいだろうと、ドヤ顔で言われている気がします。余計な小細工はいらないし、ピッチシフトもいらない。本当に澄ましたドイツのアーティストユニットです。

 

Neuroq - Suggestion

Neuroq - Catharsisより、キックと低音が強めに設計された、アルバムの中でも深海性が強い作品です。黒潮のような緩やかかつ強力な暖流が自分の周りを通り過ぎていく、そんな雰囲気を持っています。海流に乗っている間に、静謐な海、賑やかな海など、いろいろな海に出会っていくような変化もあります。あらゆる感情を抱擁し、その感情を肯定も否定もせずただ受け入れる・溶かす、不思議なオーラの虜になりました。

 

Modus - Fluid

HoMMegaの期待の新人アーティストModusの作品。独特な粘性のある重低音と上層音との微妙なズレで液体のように聴衆を揺らし楽しませてくれる作品です。ボーカルを切り貼りしてリズムに変換していくAstrixに通じるものを感じさせるという点で、この作品では新しいスタイルに目覚めつつあるのではないかなと思います。

 

DEKEL - Technoaid

DEKELはサイケのトップ集団が集った著名レーベルに二年ほど前から参加した期待の新人。他のどのアーティストも持っていない、ねっとりとした、土臭い表現力がトレードマークのアーティストです。序盤から最後までの持続力、そしてさりげないシンバルの追加などなど、最新のテクノサイケ特有のゆったりした「余裕のアゲ」が最強です。即買いしました。

 

Pspiralife - Anicca

Pspiralife - Wabi Sabiより。この作品で不思議なのは、10分という長さにも関わらず気づいたら作品が終わっているところです。一応ブレイクやサビといった変化はあるのですがそれらの変化点の存在感はなく、まるでこの曲が最初から流れていて絶えず変化しながら永遠に続いていくかのような錯覚を味わわされます。まさに無常観。

 

Originals - Different Cultures

Originalsによる、非常に強い中毒性がある、非常にキモい作品です(褒め言葉)。強烈なキックの上に乗せられた乱気流のような不安定感のあるベースと、Clean & Dirtyでも見られた、独特のタイミングで挿入される金属効果音。2:06から始まる、いかにもテキトーに放り込んだだけのカウベルが、逆に妙な魅力を放ちます。Clean & Dirtyを上回る、遊び心満載の実験的な作品です。

 

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